ちょっとくたびれた待合室で10分ほど待たされ、
いよいよ私が呼び出されました。
中に入ると、私以外に4人の交通犯罪人が取調べ?を受けています。
普通のおじさんからあっち関係の人、ヤンキー兄ちゃんまで実にバラエティーに富んでいます。
みな一応にしおらしく、大体10分程度で次々と入れ替わっていきます。
問題なく取調べが終わるのは「私が悪うございました。反省しています」ということで、取締りに対して異議申し立てがないということですね。どんどん略式にまわされていきます。
さて、私。
周りの雰囲気に押されてか、緊張と合わせて、声もちっちゃく自信なさげに
「誰も通らないような歩道に停めたバイクをわざわざ取り締まらなくてもいいんじゃないでしょうか・・・」
「はあ!?」(取調官)
「規則は規則だろ! 何わけわからんこと言っとるんだ!」
ものすごい大きな声でいきなり怒鳴られました。
取調室にいた他の交通犯罪人(ま、正確には交通犯罪容疑者かな、まだ、刑が確定したわけじゃないので)もびっくりしたようにこっちを見てます。
「いや、でも・・・」(私)
勇気を振り絞って私は自分の意見を話し始めました。
今までの日記で書いてきたようなことを頑張って言ってみました。
文章で読むとうんうんと思えるようなことでも、
若干20歳の若造が、この道何十年というような取調官に対してウンチクをたれるんですから、考えてみたら生意気なやつでした。そりゃ取調官も怒り出します。
「お前、大学どこだ! もっと勉強しろ! 教授に言っといてやる!」
などなど、
散々罵倒されました。
あんまりにも事件と関係ないことまで言ってくるもんだから、こっちも熱くなってきて、
ものすごい言い合いになってしまいました・・・・
周りで何事かと見ていた取調官も取調べを中断して、皆こっちを見ていました。
討論?を交わすこと30分くらい。
意見がかみ合うわけがありません。
「私の言いたいことはこれだけです。」と
自作の意見書と写真を取調官に渡して
「さっさと書類送検してください!」
で話はおわり。
「後悔するぞ!」と取調官は最後に取り調べは終わりました。
「書類送検」とは、警察が取り上げた事件を検察庁に送ることです。
検察庁で実際に起訴するかどうかを決めるんですね。
さてさて、
それから通常だと裁判所からの呼び出し状が来て、正式裁判となります。
ところが、半年待てど、1年待てど、裁判所からの呼び出し状がきません!。
いい加減どうなったのか、私は検察庁に電話で問い合わせました。
すると、私の事件はとんでもないことになっていました!!
つづく!!
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