宇治市の京滋バイパスで2月13日早朝、9人が死傷した事故、みなさま覚えていますでしょうか?
運転手が過労状態で正常な運転できる状態ではなかったのにもかかわらず、運送会社は運転の命令をしたとして、社長ら2人が逮捕されました。
産経新聞の記事は↓↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060306-00000033-san-soci
新聞によると、事故を起こした前1ヶ月の労働時間は420時間だそうです!!
単純計算1日14時間は運転していることになります。
ものすごいことです。
今日私は仕入先から大和に帰ってくるのに、
渋滞もあり4時間もかかってしまいました・・・
たった4時間なのに結構疲れます。
バイクマンの軽トラとタンクローリーでは比べ物になりませんが、
それでも、車を運転される方なら、1日15時間運転するって言うことがどんなにキツイことかわかると思います。
なぜ、運転手や会社社長はそこまで働かなければならなかったのでしょうか?
日本の経済はかなり回復しているように見えます。
日経平均株価も2年前と比べると7000円近く上がって15000円台です。
ところが私たち一般市民になかなかその恩恵が感じられません。
給料は上がってもミミズの涙ならめっけもん、据え置きかダウンです。
運転手の給料がいくらなのかは私も知りませんが、
会社も運転手も十分に儲かっていたのなら、無理を承知でそこまでの仕事を請けなかったのではないでしょうか? また、ガソリン(軽油)の高騰も激務になる大きな原因のひとつになったに違いありません。最小限の経費を削りに削ってもまだ利益が出ず、人件費を削っての経営状態だったのでは・・・
「努力」と「根性」だけではまかなえない大きな流れを感じざるを得ません。
今回事故を起こしたタンクローリーの運転手は氷山の一角に過ぎません。
同じような労働条件の下で過労死寸前のトラックドライバーはかなりの量がいることは容易に想像できます。
日本の運送業界がもし止まったら・・・
株価も一気に落っこちます。
一部の裕福層だけではなく、
日本経済の底辺を支えるとも言っても良い運送業界が
もっと優遇されるべきでしょう。
1事故の責任追及はもちろん必要ですが、この事故をきっかけにもっと根深い部分で、前向きな議論がなされることを祈るばかりです。
(頼むぞ新聞!!わかってんのか!)
亡くなられた方々の遺族の気持ちになってみるといたたまれません。
まず、事故などで被害にあった人たちへの救済が急務です。
ご冥福をお祈りいたします。
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