ヤフオクで買ったと言うセロー225WEが12ヶ月点検と言うことで入庫してきました。
いわゆるスカチューンと言うやつで、エアクリーナーボックスを外し、パワーフィルター、スーパートラップとお決まりのカスタムだったのですが、どうもいまいち調子がよくない。
まず、配線がめちゃめちゃです。
こゆりを作って結線しビニールテープで巻きつけていたり、
ノーマルバッテリーをスクーター並みの小さなバッテリーに変えてあったのですが、アース線の取り付けが不良でセルが回ったり回らなかったりします。
驚いてことに、点検に出す前まで毎朝押しがけしていたそうです。
ガソリンタンクもサビていましたので、サビ取り作業開始。
で、バッテリーをノーマルサイズに戻します。
バッテリーをノーマルサイズに戻すとシートの下に収まらなくなりますのでバッテリー固定用のプレートとCDIユニットやリレー類を固定するアルミのプレートを自作。
配線類の作り直し。
これで、きちっと始動できるようになりました。
さあて、ここからが問題です。
キャブのセッティングを出すのに一苦労しました。
パワーフィルターを外してキャブの中を覗き込んでニードルをあげてみると、
先端の方にガソリンが腐ったワニスが見えます。(長期放置していたのでしょう)
キャブをばらして早速オーバーホール。
するとメインジェットが何と200番!!
ノーマルが112.5番ですから約倍です。
スーパートラップのフリップ枚数は15枚(爆音です)
ニードル段数は5段
いっぱい食わせていっぱい吐き出して、パワーアップを狙ったのでしょう。
ま、パワーフィルターで吸入効率が変わっていますのでノーマルより濃い方向に持っていくのは間違っていませんが、200番は大きすぎ。排気量は225ccしかないんです。1リットルビンに2リットルは入りません。
手持ちのメインジェットが7種類。
スロージェットが4種類。
スーパートラップのフリップが15枚。
ニードル段数が5段
7×4×15×5=2100
これだけで、2100通りのセッティングがあります。
2100あるセッティングの中から、最適なセッティングを出していきます。
まあ、大体の方向性を決めていきますので、2100回キャブを開けることはありませんが、最低5から10回はキャブを開けます。
たとえば、ニードルのクリップ段数を1段変えてキャブを組み付け、
タンクとシートを組み付けて試乗。
また工場に戻ってきてキャブを開けてもう一段変えてまた試乗。
こんな感じでセッティングを出していきます。
はぁー、シングルで良かったぁー。。。。
結局
メインジェット#120
スロージェット#12.5
ニードル段数3段
スーパートラップのフリップ数5枚
パイロットスクリュー3回点戻し
ポイントはこちら
厚手のラバーに穴を開けてインレットマニホールドに取り付けました。
ちょっとづつ穴を増やしていって吸入効率をコントロールしました。
これを取り付けないと気持ちの良いセッティングが出ません。
このアイディアが出るまでに費やした時間丸々3日間。。。
自給100円以下です。
はまりにはまった1週間でした。
しかし!!
セッティングが出たときの喜びもひとしお!でっす!
いやーよかった!!
さ、次の仕事仕事!!
では!
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