元高見山、東関親方が先日定年退職されましたね。
高見山といえば、
日本で最初の外国人力士として有名ですし、
今いる外国人力士たちに日本の相撲への道筋を作った
パイオニアです。
そして、何といっても、丸八真綿のCMで
「2ばい2ばい」(若い人にはわかりませんね)
と言っていたのがとっても印象的でした。
お堅かったイメージの角界が高見山さんのおかげで
だいぶん柔らかいイメージになったものです。
ハワイから単身日本に渡ってきたジェシー(高見山)さんは、、
当初ちゃんこの味になじめず、
なんと、ちゃんこにケチャップをかけて食べていたそうです。
文化も食習慣も全く違う世界で、
まして前例が一人もいない外国人初の力士として
想像を絶する苦労があったんだろうと思います。
現役時代も素晴らしい成績を残し、
引退後も東関親方として後輩育成に励み
曙さんを外国人力士初の大関にまで育て上げました。
そんな東関親方が稽古の最後に必ず全員で復唱させていた
「十の心」というのがあるようです。
私も昨日のニュースで初めて知りましたが、
その内容は以下。
1 おはよう という 親愛の心
2 はい という 素直な心
3 すみません という 反省の心
4 どうぞ という 謙譲の心
5 私がします という 奉仕の心
6 ありがとう という 感謝の心
7 おかげさまで という 謙虚な心
8 お疲れさま という 労りの心
9 負けるものか という 忍耐の心
10嘘をつかない という 正直な心
最近涙もろくなったもんです。
この十の心を見たとき、
思わず涙ぐんでしまいました。。。
当たり前のようでいて、
なかなか難しい。
しかし、
日本の心を端的に言い表しているように思います。
日本人でもなかなかこの「十の心」を掲げることは難しいのに、
外国人である東関親方が考えた心意気です。
どうでしょう?
日本人のだれよりも、
日本の心を知っていたのは
ハワイ出身の東関親方だったのかもしれません。
「十の心」
心に沁みます。
だれよりもまっすぐに日本に対峙し
素晴らしい成績と、感動、そして、
ユーモアを与えてくれた
東関親方に乾杯!!
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