2月1日時点での大学生の就職内定率が80パーセントと
かなり低い。前年同期の6.3ポイント下回っています。
リストラによる雇用調整は社会的批判や退職金やれ訴訟費用やれ
お金もかかりますので、企業側としては新たな雇用を増やさないことで雇用調整をしようとしているのでしょう。
そのシワ寄せが大学生にきている。
高校の就職内定率はもっともっと悪いようです。
今年初めて聞きましたが
「希望留年」という言葉があるそうです。
就職できなかった学生が就職に有利な「新卒」として新たに就職活動にチャレンジできるよう、自らの希望で留年するそうです。
大学側もそれを認め制度化しています。
学生側も「新卒」を武器に新たに就活できますし、
大学側も「学費」が入ってくる。
お互いの利害関係かピッタリ一致しています。
卒業が1年延びるわけですが、
親御さんからするともう1年高い学費を払うわけですから、
寿命も縮む思いです。
ところで、
「新卒」がなぜ就職に有利なのか??
考えたことがありますか?
よくよく考えると有利になる根拠なんてどこにもないと思いませんか?
あえて言えば「若い」というくらいで、
当たり前ですが、アルバイト以外の社会経験もありませんし、
いわゆる「学生気分」が抜けるにも時間がかかりますから、
むしろ就職には不利になるんじゃないでしょうか??
新卒内定者の2人に1人は離職するといわれているわけですから、
もし私が採用担当者だったら新卒は採りません。
社会経験もあり、
スキルのある実践力こそが会社に利益を生むわけですから、
有能であれば新卒である必要はないと思います。
しかし、
やはり今の日本社会では「新卒」は就活で有利に働くわけです。
わけがわかりません。
将来日本を背負って立つ有能な人物が
新卒者でいるかもしれません。
しかし、
時流の流れや景気の動向で
就職に有利な時もあれば不利な時もあるわけです。
新卒のタイミングで有能な人物が埋もれてしまうのは
非常にもったいない。
本当に有能な人は新卒であっても中途であっても
正しいポジションに行けないといけません。
「新卒」という言葉にとらわれている企業側が変わらなければ
本当に有能な人物が時代の中で埋もれてしまいます。
「新卒」に異常にこだわる原因は
再スタートや再チャレンジがやりずらいというお国柄と、
そこからくる失敗を極端に恐れる国民性、
にあると思います。
新卒で就活に失敗しても、
再チャレンジが新卒者と同じように
できる世の中であれば「希望流年」なんて必要ありません。
いつでもどこでも
新卒ではなくても有能な人物は
きちっと就職できるべきです。
それが新卒のタイミングひとつで
有利になったり不利になるのであれば、
日本にとってもったいないことだと思います。
学生さーーん!
失敗しなかった奴で大物になった奴はいませんよ!
時には回り道も必要です。
それも人生の肥やしです。
頑張ってくださいね!! |