予想通り２週間足らずで
あっさり衆院を通過した
特定秘密保護法案。
参議院でこれから議論に入ります。
是非否決されて欲しい。
中国の軍事力拡大など、
大きく世界のパワーバランスが変化している中、
自衛という観点から、
国家が秘密を守る何らかの法律が必要であることは
理解できます。
、
既に衆院を通過している
日本版NSC国家安全保障会議創設法案と
特定秘密保護法案
の２法案が
将来国民に何をもたらすのか？
全ての国民が理解しているとはとても思えない。
国民的議論がなされないまま、
ゴリ押しで進められているように思います。
この２法案が何をもたらすのか？
①は国が戦争をするかどうか決める会議の法案
②はその会議は全て秘密に指定する法案
ということを意味していると、私は思います。
日本国憲法９条で日本は戦争を永遠に放棄しているが、
他国が攻め込んできた場合のみ
防衛の為に軍事力を行使できるという考え方に
現在はなっています。。
だから、今までは戦争を始めるかどうかという判断は
他国が攻め込んでくるという受動的な原因だけであって、
国家が進んで戦争をするかどうか判断する必要はなかったわけです。
しかし、集団的自衛権の行使が認められるとなると、
話は全く変わります。
例え自国が攻め込まれていなくても、
同盟国（アメリカ）が攻め込まれた場合、
集団的自衛権の名の下、
日本も戦争に加わることが可能となります。
能動的に戦争をするかどうかを決める機関は
今の日本にはありません。
日本版NSCは戦争を始めるかどうかを能動的に決める会議です。
この会議では議事録の製作義務が明記されていませんので、
議事録なしで会議が進む可能性が高い。
議事録がない、ということは
後の歴史でその戦争が正しい戦争だったのかどうか
（ま、人殺しに正しいもクソもありませんが）
全く判断が付かない。
また、特定秘密保護法で秘密の指定が付くことは
間違いありませんから、仮に議事録があったとしても、
検証できるのは６０年先です。
戦争そるかどうか決めた人達はもうとっくに死んでいます。
責任取りませんよ！と
最初から言っているようなものです。
「戦争するけど、何人死んでも責任は絶対負いませんよ！！」
「会議の内容も残しません！！」
と、まぁ、平たく言うとそうゆうことも可能という事です。
昨年の衆院選の時、
日本版NSCの話も、特定秘密保護法の話も、
全く争点に挙げられませんでした。
前回の衆院選では「経済復興」が特に大きく
あげられていましたので、
どの党に投票するかという国民の判断も
経済復興対策が主眼でした。
衆議院も参議院もしばらく選挙がありませんが、
一度両院とも解散して、
広く国民の意見を聞き、
日本版NSCと特定秘密保護法が
必要なのかどうか？
法律が施行されると
一体どういうことが起こりえるのか？
深い国民的議論が必要なんだと思います。
集団的自衛権を認め、
同盟国と共に日本国を守るためには
積極的な戦争参加も辞さない。
とする考え方が良いのか？
戦争による問題解決は今まで通り
決して行なってならない
とする考え方が良いのか？
非常に大きな問題ですので
国民の判断を是非仰いで欲しいと
痛烈に思います。
それから、この特定秘密保護法案のニュースの伝え方！！！
とっても気に入らない。
「秘密を漏洩した公務員らの罰則を強化する～」
という伝え方。
「公務員ら」の「ら」には
一般人も含まれます。
詳しくは前回の日記
「国家安全保障会議創設法案と特定秘密保護法」
http://www.thebikeman.jp/nikki/2013-11-08.html
を参照してください。
この「ら」というたった一文字で片してはいけないほど、
大きな問題を含んでいるのにも関わらず、
公務員だけの罰則が強化されている印象が強くなってしまう伝か方！！
この辺もどうにかならんもんかと思います。
法案に自信があるのなら、
安倍さん！！解散してみてはどうでしょうか？
おしまい。
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