自公政権で３２６議席となりまた。
全議席の2/3である３１７議席を超え、
今後３年間、安定政権となるはずです。
新聞の見出しなどでは自公圧勝となっていますが、
今回の投票率は５２．６６％と
前回の衆院選の５９．３２％を大きく下回り
戦後最低の投票率となりました。
国内外を合わせると全有権者数が１億４２４万９１８７人。
しかし実際に投票に行った人は
14249187×0.5266＝７５０３６２１人にすぎません。
全有権者数から見ると
自民党支持者は２４．５％にすぎません。
国会では2/3以上の議席数をとり、
圧勝と言えば圧勝ですが、
国民全体でみると、1/4の民意と言うことになります。
必ずしも国民から圧倒的に支持されているわけでない
ことがよく分かります。
１強他弱の政治勢力図の中では
小選挙区制度が自民党（１強）に有利になるということを
今回の選挙は如実に物語っているのだと思います。
はやり小選挙区制度自体の見直しも
民意を反映させるためには重要な課題だと思います。
また、
自民党よりも自民党らしい保守政党である次世代の党が
たったの２議席しか取れませんでした。
石原さんも田母神さんも落選。
自民党と目指すところがほぼ同じである次世代の党が
壊滅的打撃を受けたという結果は
自民党支持が他党に流れ、
自民党不支持の受け皿となった共産党が
躍進してきたことも合わせて、
実際には
自民党への風当たりは強くなったといってもいいでしょう。
自民党議員の方は
「民意を得た」と言うけれど、
実際にはそれほど民意を得ているわけではない、
と言うことを肝に銘じなければならないでしょう。
民主党にはまだまだ不信感が残っていますので、
２大政党となりえる党は現在のところ
完全に個人的見解ではありますが、
維新の党くらいだと思います。
橋本さんが大阪都構想をある程度形にすれば、
彼自身が国政に打って出てくると思いますので、
その時維新は今よりも大きな力を得る筈です。
個人的には自民に対抗できる唯一の党だと思います。
さて、理屈はともかく、
自公政権が圧勝したことは事実ですから、
今後３年間は衆院選は恐らくありません。
３年間の安定政権となったことは確実です。
自民党には良い面も悪い面もありますが、
視点を世界に向けると
日本の政権が安定していることは
大変良いことだと思います。
それは今後世界をリードできる国に十分になり得るからです。
理由は以下の３点です。
1 アメリカ
オバマさんは上院・下院ともに共和党に取られたわけですから、
大統領発信での政策運営がほぼできません。
レイムダックと言われて久しいわけですが、
今後２年間は更なるレイムダック化が進みます。
国内でごたごたしているうちは
世界をリードする国にはなれません。
2 ロシア
ウクライナ問題と原油価格暴落にるルーブル安によって、
プーチンさんも世界をリードする以前に
国内問題が深刻化をしております。
3 中国
世界第２位の経済大国となった中国ですが、
すでにバブルの崩壊が始まっておりますし、
先日の日中首脳会談でのあの慇懃無礼な態度からして、
中国国内の不満は爆発寸前に近いことが読み取れます。
外交辞令ぐらいはちゃんとして欲しいものですが、
外交辞令よりも国内向けのパフォーマンスを優先せざるを得ない
周さんの追い詰められた状況が分かります。
今のところ中国の経済は数字的には堅調ですが、
ギリシャと同じようにメッキがはがれたとき、
中国経済は一気に悪化しますので、
そうなると
まるで清朝末期と同様
国内分裂が始まる可能性がかなり高いと思います。
このような重大な不安定要素がある中で、
世界をリードするのは現実問題
かなり難しいと思います。
アメリカ・ロシア・中国がこのような状況下の中で、
安定政権を持っている先進国は
日本とドイツだけと言うことになります。
（イギリスも分裂の危機がありました）
日本国内の問題はいろいろあると思いますが、
世界的視点に立った時、
長期・安定政権というのは
プラスの方向へ向かいます。
第二次世界大戦の敗戦国である
日本とドイツが世界をリードする存在になり得るとすれば、
それはそれで、見てみたいとも思います。
自民党は勝って兜の緒を締めよ、
ではありませんが、
日本経済を迅速に回復させ、
一部裕福層だけでなく、
一般庶民まで利益分配が行き届けられるように
現在足りない部分を早急に補完して欲しいものです。
経済格差がこれ以上広がらないための政策も
アベノミクスと同じくらい力を込めて
推し進めて欲しいものです。
おしまい。
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