戦後、建材利用を目的とし
国策として進めてきた杉の植林。
国土の森林面積は7割。
内、杉はその2割を占めます。
数としては40~50億本。
戦後に植えられた杉は大きく成長し、
たっぷり花粉を飛ばすようになりました。
家の建材として、
大黒柱に使用するのに適した杉は40年物、
と言われております。
杉を植林して30~40年で伐採しまた植林する。
このサイクルが保たれていれば
杉は現在のように大量の花粉を飛ばしません。
しかし、
外国から安い建材が入ってきたことにより、
林業は衰退の一途をたどります。
林業従事者もそれに合わせて減少がとまりません。
森は放置され、荒れていく一方です。
放置された杉は70年を経て十分に成長し、
せっせと花粉を飛ばしまくります。
結果、花粉症という病気がここ20年ほどの間に
爆発的に増加していきました。
現在では国民の1/3が花粉症にかかり、
花粉症に費やされる医療費は2800億円とも
言われていますし、
その経済的損失は7000億ともいわれています。
現在国は放置された杉を伐採し、
無花粉スギへの植え替えを進めていますが、
スピードがあまりに遅いのと、
杉があまりにも多いので、
花粉症減少には全く結びついておりません。
花粉症は人災ではありますが、
しかし、
杉花粉が人体に与える影響なんて
植林していたころは誰もわかりませんから、
一概に国が悪い、とも言えません。
だた、杉の代わりに高価な無花粉スギを植えなくとも、
松でも桜でも梅でも栗でも何でもいいと思います。
むしろ、何かに偏って植えることで
スギ花粉のように特定の問題が出てくる可能性もありますから、
自然環境に適した割合で杉・松・竹などなどを
分散して植えていく方がいいのではないかと、
私なんかは思います。
高い費用をかけて無花粉スギを研究し
自然にはない杉を大量に植えていくことで、
今までなかった新しい形の
自然環境破壊や人体への悪影響が
発生しないとも言えません。
自然は従来の自然の形が一番バランスが取れている筈です。
さて、戦後国策として杉をの植林し始めてから
遅れること20年、
ヒノキの植林も大量に行いました。
あと10~20年すると、
ヒノキ花粉症という新たな病気の大量発生も考えられます。
日本の林業がイノベーションによって
利益の取れる産業にでもなれば、
杉も適切に伐採されるでしょうが、
今のところ、それは考えられません。
放置された森に林道を引き、
放置された杉を伐採・運搬、
さらに人件費などの費用を全て足して、
さらに利益の取れるイノベーション。
なにかありますかねぇ…
花粉症は現在杉があまりにお多いのが原因ですから、
戦前くらいまでの量になるまで、
ガンガンぶっ倒す以外ありません。
若しくは、
スギ花粉からスギ花粉症の劇的な新薬ができはしないか?
ともあれ、
ゴールデンウイークくらいまで、
私はムズムズしるしかありません。
子供たちが花粉症にならないのを祈るばかり。
だれかなんとかしてーーーー!
桜の季節を花粉に悩まされることなく
楽しみたいものです。
おしまい。
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