また
停戦中の南北朝鮮にたいして、
「アメリカが先制攻撃をした」となると、
国連の後ろ盾もなくなります。
したがって、
アメリカが北朝鮮を攻撃する場合、
北朝鮮の先制攻撃が必要です。
しかし、一方で、
北朝鮮もバカじゃありませんので、
北朝鮮からの先制攻撃はしないでしょう。
アメリカに本気で攻められたら、
北朝鮮はひとたまりもありません。
ただし上記は
アメリカが東アジアに対して、
「影響力を残したい場合」という前提があります。
もしアメリカが朝鮮半島に対して
影響力を残したいと考えているのなら、
アメリカは北朝鮮をとことん挑発し、
先制攻撃をさせるよう仕向けるはずです。
先日の国連制裁案でも示されたように
アメリカは「石油の全面禁輸」を含んだ
制裁案を出しました。
結果はロシア・中国を配慮した制裁決議となりましたが、
スピード感のある国連全会一致という結果を
引き出すための交渉術だったんだろうと思います。
従って、
アメリカが本気で「石油全面禁輸」を
求めていたかは不明ですが、
もし本当に石油全面禁輸となれば、
それは事実上のアメリカの宣戦布告です。
かつての日本に対して行ったことと同じ。
手詰まり感の否めない国連の対応でした。
しかし、
いざとなればアメリカはウソをつきます。
アメリカがベトナム戦争に突入する際
トンキン湾でベトナム軍がアメリカ軍艦を沈めたとして、
自衛権発動の下、戦争に突入しました。
しかし、これは後に自作自演であったことが証明されています。
アメリカがフセイン大統領を殺した時、
完全にウソであるとわかっていたのに、
「大量破壊兵器を持っている」と
斬首作戦を決行しました。
日本と戦争をする時でも、
アメリカはすでにパールハーバー奇襲を知っていて、
わざとパールハーバーを襲わせました、という説もあります。
アメリカはかつて戦争に突入する前、
ウソをついて、自作自演をしてでも
戦争の口実を作ります。
問題は
アメリカの「やる気」の問題であると
ご指摘を受けましたが、
まさにその通りなんだろうと思います。
アメリカが東アジアに影響力を持ちたいという
「やる気」があれば、
アメリカは再び自作自演の口実を作り出す。
東アジアに対する影響力はもういいや、と
「やる気」がなければ、
北朝鮮の核保有を認めます。
歴史的な大きな流れから言えば、
1945年で白人支配の流れは終わり、
白人の後退が始まりました。
その流れが続いていることは間違いありませんから、
近い将来、
アメリカは韓国・日本・グアムを捨てて、
ハワイあたりまで、後退していくでしょう。
やはり、
どちらに転んだとしても、
日本は防衛力を上げる必要があるんだろうと思います。
何度も何度も書きますが、
憲法9条を変え、
自衛隊を国防軍にし、
国防費も5兆→10兆程度(GDP2%)にし、
普通の国になるほかありません。
現在の日本は普通に考えて
完全な独立国とは言えません。
他国の軍隊が日本に駐留し、
飛行機も自由に飛ばせない。
ものすごく残念な言い方をすれば、
アメリカの属国です。
アメリカの「やる気」が問題だ~!!
と書きましたが、
本当の問題は日本の「やる気」なんだろうと思います。
おしまい。