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2017/11/04

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知識植民地時代③「知識サバイバル編」
2016-07-20「知識植民地時代①」
2017-06-29「知識植民地時代②」
に続き、
久しぶりのシリーズ3回目。
「知識サバイバル編」と銘打って、
今後の情報社会の生き方を検討してみたいと思います。

ヨーロッパで起きた産業革命以来
白人の植民地支配と資本主義は
世界に広がっていきました。

資本主義の欠点を補うために
共産主義が誕生し
人類の夢をかけてソビエト連邦が誕生し
世界は共産革命によって
さらなる高みに上がっていくかと思われました。

しかし、
1991年のソ連の崩壊から、
共産主義が結局は独裁を生み出し、
粛清によって戦争よりも多くの犠牲者が出ることが
露呈されました。

中国は鄧小平政権下で改革開放路線に舵を取り、
共産主義でありながら、資本主義経済を取り入れることで、
ハイブリットな国体を作り上げ、
独裁でありながら、経済は資本主義という
特殊な体制となっております。

資本主義は全世界に広がり、
リーマンショックなど、
資本主義の破たんの片りんを見せつつも、
主要先進国のGDPは基本的に上昇基調を保っております。


以前は資源と技術があれば、
資本主義の頂点に立つことが出来ましたが、
現在では資源と技術に加えて、
情報という目に見えない資源が
その重要性をさらに増大させております。

情報を掌握できるか否かが
21世紀の先進国が先進国であり続けるカギなんだろうと
わたしは思います。


ところが、
資本主義は格差を生み出す構造を内在させています。
生産性を上げ、コストを下げることで、
競争に勝ち残らなければならない、
資本主義の構造上の問題です。

生産性を上げる手段として
もっとも有効なのが、分業です。

1人の職人が良質の鉄鉱石を買いにオーストラリアに出向き、
日本に持ち帰った鉄鉱石から鉄を精製し、
加工→焼き入れ作業→歯付け作業を行います。
こうしてできた1本の日本刀は
素晴らしいできかもしれません。
しかし、この作業をしていると、
年間に作れる日本刀の量は10~20本程度となり、
1本あたりの単価は非常に高い。

一方で
鉄鉱石を掘る人
それを運ぶ人
鉄を精製する人
加工する人
焼き入れを行う人
研ぎ作業だけをする人、
とそれぞれ分かれます。

こうすると、
1つ1つの作業に対して、熟練度が増し、
1つの作業にかかる時間も短縮できます。
大きな工場で大量に生産することができますので、
年間に100万本でも生産可能となります。

結果として日本刀1本あたりの単価も下がり、
「売れる日本刀」が出来上がります。

誰かが買ってくれなければ、
どんなに良い製品でも資本主義の中では意味がありません。

資本主義経済の中では
生産性を向上させ、コストを下げるというベクトルが
どうしても常にかかり続けます。

この分業作業が徹底されているおかげで
100万円以下で新車が買えますし、
10万円も出せば、素晴らしい性能のパソコンが買えるわけです。


しかし一方で、この分業には欠点もあります。

各分野において、情報量の偏りが生まれます。
通常、購入者よりも生産者の方に知識が偏ります。
例えば、
バイク屋さん(私)と一般のお客さんとの間に、
バイクに対する知識量に格段の差が生じます。

基本的にはプロとアマチュア。
例外を除けば、
同じ土俵で戦えば、
大抵はプロが勝ちます。

私がヤフオクに車両を出品しない理由は
プロとアマチュアが同じ土俵で戦うのは
フェアーじゃないと思うからです。
(プロ同士の業者オークションにはたまに出品します)

この情報量の偏り、
経済学的に言えば、情報の非対称性の問題は
非常に深刻な問題なんだろうと思います。

経済格差の問題も
基本的にはこの情報の非対称性に起因するところが
大きいと思います。

この格差をなくすために、
何かできることはないかと思い、
知識植民地時代を書いていると言っても過言ではありません。


1つの良い製品を作り上げるためには
各分野が協力し合うという前提が必要なわけですが、
これだけ分業が進むと、
分野ごとで会社が違かったり、
もっと大きな視点に立てば、
国が違かったりで、
なかなか協力関係が築けない場合があります。
分業がうまく働くためには、
お互いがお互いを信頼し合う「信頼関係」
なければいけません。
この信頼関係がなければ、
この情報の非対称性は悪い方向に働き、
お互いの会社が生き残りをかけて戦い、
お互いに蹴り落としあいますので、
良い製品を作り上げることは出来ません。

つまり、
性悪説が基調としてある国では
本当に良い製品を作り上げることは
難しくなってしまいます。


しかし、
性善説を基調とし、
国民同士の良好な信頼関係を作り上げてきた「和の国」ニッポンは
かつて世界トップレベルの製品を作り上げることが出来ました。
ジャパン・アズ・ナンバーワン
言われた根底には
日本人同士の信頼関係が良好だったからだと私は思います。


個人と会社の関係も
会社と会社の関係も
会社と行政の関係も
行政と政府との関係も
それぞれが信頼関係にあったからこそ、
世界最高品質の製品を作り上げることが
出来たんだろうと思います。


日本は大変良い社会構造を持っていたのに、
敗戦後、あらゆるものがアメリカンナイズされ、
競争社会を強いられております。

その結果何が起こったか?

他者を蹴り落として生き残るという風潮が増し、
性悪説が蔓延し、
コンプライアンスは本来消費者保護が目的のはずですが、
実際には企業を守るために存在していることは
もはや誰でも知っている周知の事実です。

日本人同士の信頼関係は崩され、
結果として
シャープが潰れ、
東芝は事実上の破たん、
各企業が製品の実験結果を捏造・・・
かつて世界トップであった日本の企業は
次々に崩れてきている最中です。

世界的な知識植民地時代を生き残っていくためには
今こそかつて信頼関係を取り戻し、
日本国民1人1人が一丸となって、
このグローバル社会をサバイバルするしかありません。

五箇条のご誓文の一説にこうあります。

・上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フべシ

・官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ
 人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス




再び世界ナンバーワンになるためには
日本人同士の信頼関係を今こそ復活させ、
良好な分業関係を再構築する必要があるんだろうと、
私なんかは思います。


おしまい。


















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