金融資産には金利が付きますので
マネーはマネーを生み出し続けます。
対して、
現実のモノは全て劣化しますので、
現実のモノの「価値」は常に低下していきます。
人間が作り出した全てのモノ
橋も道路も、車も船も
食べ物も人間自身でさえも、
全てのモノは劣化していきます。
これは自然の摂理です。
エントロピーは常に増大する。
この世のモノは諸行無常です。
架空のマネーは金利によって価値が増え続け、
現実のモノは劣化して価値を失い続けます。
この現実と仮想のギャップが
図に見るようなGDPと金融資産のギャップを
生んでいるんだろうと思います。
さて、
では人はどうやって稼ぐのでしょうか?
人は働いて稼ぐのが普通です。
働くとは読んで字の通り、人が動くこと、
稼ぐとは「稲穂」を「家」に蓄えることです。
つまり
人が動いて仕事をして、
その果実を蓄える
之こそが人類が生まれてから、
ただひたすらに続けてきた社会活動でした。
ところが
金融資産でお金を稼いでいる人は
実際には何も働いてはいません。
いろいろ意見はあると思いますが、
私に言わせるとそれは完全なる「不労所得」です。
そうして得た「お金」で
全ての社会を支配し続けています。
架空のお金で現実を支配する社会。
それがニクソンショックで
金本位制を捨ててからの
現代へとつながる金融社会なんだろうと思います。
私が子供の頃は
水なんて買ったことありません。
普通に綺麗で清潔な水道水を飲んでいました。
しかし現代においては
水を買うことが当たり前になっています。
CO2排出権なんかももちろんありません。
普通に生活していれば、
息も吸うし、
車も乗るし、
電気も使います。
排出したCO2に課金などされていませんでしたが
でも今はCO2に課金する時代です。
何か間違っていませんか?
息をするのにお金がかかる時代です。
架空のお金で現実が支配される時代。
人間はより良い現実社会のために
お金を生み出したはずなのに、
今ではすっかり主客転倒して、
お金のために現実があるような
仮想社会となりました。
むずむずと考える。
ただむずむずと考える。
おしまい。