ヤフオクで買ったと言う
CH250フリーウェイの修理が入ってきました。
購入後3ヶ月ほど経ってエンジンの調子が良くないというものでした。
エンジン始動させてみると、
アイドリングが不安定で止まってしまいます。
車の整備士の方が元のオーナーさんのようで
キャブO/H済みということでした。
どれどれと見てみると
ガソリンタンクサビサビでした。
これではいくらキャブをO/Hしたところですぐに詰まってしまします。
マフラーからも白煙がでてきましたので、
オイル上がりか下がりを起こしている可能性もあります。
まずはキャブの再点検。
案の定サビがキャブレターにまわっています。
3ヶ月前にO/Hしたとは思えないほどのサビの量でした。
ま、1年前にO/Hしても「キャブO/H済み」と言うことには違いありませんが、
その辺がヤフオクの恐いところです。
んで、
ガソリンタンクのサビ取りと
キャブレターO/H
フューエルフィルターの交換
フューエルポンプの清掃
を行い、エンジン再始動。
むむむ!やっぱり白煙が出る。
このときは一応アイドリングはしていました。
パイロットスクリューは1回転半戻しです。
(この時点ですこし異常ですね)
念のために圧縮も確認→12kg/cm2で異常なし。
こりゃエンジン開けないといけません。
この手のスクーターはエンジン下ろさないと
何もできませんので、
車体からエンジン下ろして点検です。
シリンダー内壁を注意深く見ると
これ↓
横向き亀裂が入っています。
ウォータージャケットまではたっしていないようですが、
ここにたまったオイルをオイルリングがかきおとせずに
白煙を噴いていたようです。
シリンダーブロックとピストンなどを注文→組み付け。
安いパーツなので念のためにステムシールも新品交換
組みあがりました。
よっしゃエンジン乗っけて再始動です!!!
んんんん!?
白煙が止まらない!
なんだ?
オイル上がりや下がりは
新品パーツを組み付けたので基本的にはありえません。
シリンダヘッドのオイルラインの一部がインレットポートかエギゾーストポートかに混入して燃えているのかもしれません。
うーん、あんまりありえない症例だけど、念のために目視確認。
オイルと言うよりはなんだかガソリンっぽい臭い・・・
パイロットスクリューめいいっぱい絞って
エアクリーナーボックスを取るとわずかですが、調子が良くなる・・・
でも基本的にはあまり変化なし、、
アクセルを開けて、回転あげるとまあ、エンジンはかかっているのですが、
今度はアイドリングすらしなくなってしまいました。
悩む、悩む・・・・
もしかしたら、
フライホイールのウッドラフキー
(私はかまぼこちゃんと呼んでいます)
が欠けて、点火タイミングがずれてしまっているのでは?
という仮説を立ててみて、確認
いけてます。
さらに、悩む悩む・・・・
んで、
もう一度キャブレターの確認、
すると、、、
フロートを支えるフロートピンが刺さる穴が
片側だけ上下に広がり楕円になっています。
キャブ単体でオーバーフローチェックをしたときは
大丈夫ですが、
エンジンがかかって振動が加わると
フロートが暴れ湯面が上昇。
最終的に混合気が濃すぎて止まる。
かな・・・・
キャブはあるルートから中古の良品を譲ってもらう段取りを取りました。
新品は2万円ほどします。(高いです)
うーん、久しぶりにはまってしまって
相当時間食ってます。
毎日のように新しい修理待ちの車両が入庫してきますので、
5〜6台並行しての作業です。
作業スペースや預かり車両の保管場所確保のためにも
スケジュールが狂うとどんどん予定がずれていきます。
頑張らないといけません。
何よりもお客様が待っています。
30台以上のバックオーダーを抱えている店に
わざわざ待って整備に出していただいていますので、
期待にこたえられるよに・・・
とも思うのですが、
整備予定が大幅に狂うと
結構へこみます。
フリーウェイのお客様、
時間かかって申し訳ありませんが、
もう少し待ってくださいね。
はぁ、いつになったら悩まない整備士になれるんでしょうかねえ。
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