最近どうも電装系の修理依頼が多いです。
まずNX650ドミネーターの電装不良。
お客さん自身でメーターとインジケーターを
社外品のモノに替えたら、
エンジンがかからなくなったというもの。
江東区まで引き上げに行きました。。。。
(引き上げ1時間前まで
ずっと狛江だと思っていたら猿江でした。。。。)
引き上げに行って現車を見てびっくり。
ドミネーターは大きなカウルのついた
ビック・オフローダーです。
雰囲気的にはトランザルプとかアフリカツインとかの
ヨーロッパで人気のツアラー的なオフローダーです。
ところが、
カウルなんてどこにもありません・・・
いわゆるスカチューンってやつですね。
SR400のタンクが無理やりついていまして、
固定できないから、
タイダウンでフレームに縛りついてるような状態です。
ま、ともあれ、お店に引き上げて
始動させようとしましたが、どうも点火してないような
そんな雰囲気です。
プラグキャップを外してチェッカーで目視確認すると
やっぱり点火していません。
とりあえずお客さんが取り付けたという社外品を
取っ払って、もう一度確認。
やっぱり火花は飛んでません。
この車両、
スカチューンをするために電装品がかなり適当に作ってあって、
本来フロントのアッパーカウル内にあるCDIを
キャブの上に移設するために配線が延長してあったり、
ヘッドライトボデー内の配線もむちゃくちゃ・・・
外装品の取り付けもひもで縛ってあるだけなので、
配線に無理な力がかかる部分も多く
どこかで断線やショートしていても不思議ではありません。
散々探した配線図をお客様からメールでいただいてみたものの、
現車の配線は途中で色が変わっていたりしてますので、
診断が非常に困難です。
結局ハーネスルテープを取り払って
どこがどうノーマル状態と違うのかを確認する作業からスタート。
テスターで一本一本の配線を確認しながら、
チェックを進めていると、
断線を発見!!
CDI移設のために延長したハーネス内で1本線が切れていました。
「はぁ・・・やっと見つけた」
ここまで、3時間くらい
配線を繋ぎあわして絶縁。
さて、点火するかなぁー?
しません・・・・
なんで??
あらためて点火系統の点検。
パルス・ジェネレーター→いけてます。
CDI→2個ともダメということは確率的に限りなくゼロ。
チャージコイル・・・ 配線図見ても発見できず(なんで?)
交換してテストするための代替パーツなんてありませんし、
各点火系統のパーツの抵抗値も計りましたが、
サービス・マニュアルがないので、
はたして、その抵抗値があっているかもわからずじまい。
とりあえず、簡単なやつからいってみよう!
ということで、
在庫のスクーターのイグニッションコイルを借りて、
端子部のみ作り変えてドミネーターに取り付け。
再点検。
やったー!火が飛びました!!
結局お客さんが取り付けた、
メーターとインジケーターは全く関係なし、
原因は
CDIへの配線の断線。
イグニッションコイル不良。
でした。
めちゃめちゃになっている配線も
もっともシンプルな構成になるように
ほとんど作り直し、
ショートの可能性が高かったFウインカーのプラス配線は
ヘッドライトステーに配線用の5mmの穴を開けて対策。
イグニッションコイルが今日入庫しますので、
新しいものに付け替えたらやっと完了です。
しかし、しかし、 結局外装の取り付けがひもで縛っているだけなので、 外装取り付けのステーやホルダー、ダンパーなどを
改善しない限り配線やホースを干渉する可能性は ずーっと続きます。。。。
みなさん。
スカチューンをする際は
ハーネスやホースに無理な力がかからないよう
十分に注意して作業してくださいね(^^)/
もう一台の電装関係で
今日の日記の題「バンクセンサー」の話を
書こうと思っていたのですが、
また明日にします・・・・
話が長くてスイマセン・・・
では!
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