えー、どちらかというと当店には
古いオートバイの修理が多いのですが、
それでもときどき最新バイクの修理が入ってきます。
今日はVFR800VTECのお話。
事故修理で入庫したのですが、
アッパーカウルステーが曲がって
カウルにズレが出ていましたので、
当該部品を交換しました。
ま、特に難しい修理ではなく、
単なるパーツ交換です。
フルカウルのオートバイですので、
あれやこれや、いろいろ外さなければいけません。
カウルを全部とって
アッパーカウルステーを交換。
各電装保安部品を取り付けて
作動チェックをしてからカウルを取り付けます。
無事にカウルのズレもなくなり、
よーし、試乗試乗と
外にバイクを出したのですが、
おや??
エンジンがかかりません。
インジェクション車ですので、
メインスイッチをオンにすると
燃圧をかけるためのポンプの作動音が
聞こえるはずなのですが、
全く聞こえません・・・・
このバイク、HISSという
セキュリティー装置がついています。
ホンダ・イグニッション・セキュリティー・システム
の略かな、たぶん。
カギの中にICチップが入っていて、
メインスイッチ部にあるレシーバ間で通信を行い
合致すると初めてエンジンがかかるようになっています。
アッパーカウルステーを外すときに、
メーターのコネクタを外したのがいけなかったのでしょうか??
他にも何本かコネクタは外しましたが、
CDIなど、重要部品のコネクタは外してないし・・・・
HISSがj誤作動、または、エラーが出て、
フューエルポンプが作動しないのかな?
と思って、
バッテリーのマイナス端子を5分ほど外してみたり、
カウルのすき間から、配線を確認してみたり・・・
いろいろやってみましたが、
やっぱり作動音は聞こえません。
普通にエンジンもかかっていたし、
そうタイミングよくフューエルポンプや
HISSが壊れてしまうとも考えづらいので、
ま、私が何かをやらかしてしまったのでしょう・・・
仕方ないので、いちど組上げたカウルを
再び全バラ(泪)
コネクタの付け忘れはもちろんありませんでした。
配線の取り回し等も問題なし、
保安部品の作動も良好です。
ヒューズも全部切れてません。
んんっ?
ヒューズのひとつに
「バンクセンサー」用のヒューズがあります。
あまり他のバイクで見ないものです。
もしかしてこれか?
アッパーカウル中央前部にバンクセンサーがありますが、
どうやら私が上下逆に取り付けてしまってみたいです・・・
これです↓↓トホホのホ・・・
半円状になっている部分が下向きになるのが正解です。
上側はゴムでモールドされているのですが、
なんとなくモールドされている面を下に向けたい。
雨やなんかが万が一回路に入らないように
通常ゴムモールドされた面は下に向けるんですね。
ま、良く見ないで取り付けた私のミスでした・・・
ちなみにこのバンクセンサー、
下半分の半円状の中にボールが入っていて、
車体が一定角度以上傾くと点火カットされるようです。
昨日の夜にジムカーナをしているKさんとお話をしていたら、
VFR800でジムカーナをするとバンクセンサーが
作動して皆転んでるようです。
白バイにはこのバンクセンサーは付いていません。
最近のバイクは本当いろいろ付いてるんですね。。。。
平成生まれのバイクってすごい!
では!
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