中二階できました。
お客さんのSさんにお願いして、
代金は在庫の整備済みのバイクを1台。
スイカだエディーだと電子マネーが飛び交う世の中で、
うちは物々交換です。
うーん、昭和のバイク屋丸出しです。
ごく限られた狭い世界だけだったら、
お金なんか要りません。
ご近所で助け合って生きていけます。
野菜と交換、果物と交換、お米と交換みたいに、
昔はご近所とのつながりが強かったような気がします。
そういえば私が子供時代は、
隣のおばちゃんが煮物を作って持ってきてくれたり、
「醤油切らしちゃったから貸してーっ！」なんて来たことが
あったような気がします。
今もそういったことってあるんですかね？
一人身にはなかなかわからないところです。
ご近所同士の助け合いがあれば
凶悪犯罪も減ると思うんですけどね。
なかなか難しいところです。
ごく限られた小さな世界であれば、
お金の呪縛を解かれた
人と人とのつながりが感じられるので良いですね。
なんかこう、スッキリします。
中二階を作ってもらう代金としてのバイクも、
結局なんだかんだで10万くらいかかりましたので、
パーツ代くらいはもらおうかなぁと思っていましたが、
Sさんがバイクを取りに来たときに、
一升瓶を2本（和紙にくるまれた良いやつ）
を抱えて持ってきてくれました。
また若いのにその男気に感動してしまいました。
結局パーツ代もいただかないことにしました。
何かとお金で繋がりがちのこの現代でも、
私のできないことを誰かがやり、
誰かがやれないことを私がやるという、
相互の関係は変わりません。
そのなかで、「心遣い」がある人には、
私も人間ですから、ちょっと余計に時間をかけてでも、
きちっとした整備がしたくなります。
お金のやり取りだけではこういった気持ちは生まれません。
ネットでデイトレードなんかをして株の売買をしても、
相手の会社の顔もわかりませんし、
気遣いや心はそこにはありません。
「得」か「損」それだけです。
つまらんですね。
ただ、日本には1億3千万人も人がいます。
世界中に60億人の人がいます。
インターネットや交通網の発達によって
世界はどんどん小さくなっていますので、
大和市のちっぽけなバイク屋さんと
日本の裏側のブラジルのバイク屋さんで
取引も可能です。
すごい世の中になったものです。
物理的にありえないような遠方の方と繋がるためには、
やっぱり経済（お金）の繋がりも否定できません。
どちらも同じくらい大切なんですね。
ま、でもですね。
お客さんとものすごい近距離でお付き合いができるのも、
小さなばいく屋さんの特権です。
バイク屋で良かったなぁとホントに思います。
私はそっちのほうが好きなんでしょうね。多分。
ああ・・・でもやっぱお金も好きかな・・・
先月の私の給料10万円です。
バイトの方が儲かりますです、はい。
おわり。
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