最近外車にお乗りの方が多いです。
BMW,ハーレー、ドゥカティはもちろん、
台湾メーカーのSYMやキムコなど、
以前に比べると格段に多くなってきました。
また、国産メーカーのものでも、
台湾ヤマハのマジェスティー125やシグナスなんかも
多く入ってきています。
まれにですが、
ジレラやピアジオなどのヨーロッパスクーターもありますね。
こういった外国車。
高級車のBMW、ハーレー、ドゥカティーなど、
国内に正規代理店が多くなってきましたが、
そのほかのメーカーはまだまだ代理店も少なく、
情報やパーツの入手なんかが大変なようです。
今現在、
スキッパー125というピアジオのバイクを預かり修理中ですが、
点検時にクランクシャフトにガタを発見。
ウエイトローラーは砕け散っておりました。
純正パーツ情報など、
うちのような小さなお店にはあるはずもなく、
正規輸入元(大阪の会社です)に電話して、
東京の営業所の電話番号を教えてもらって、
そもそも取引ができるのかどうかわかりませんが、
交渉の結果なんとかパーツリストのFAXをもらって、
パーツも入手できるようになりました。
文章に書くとあっという間ですが、
ここまでくるのに2時間くらいかかっています。
やっぱり情報は大切ですね。
クランクシャフトにガタがありますので、
エンジン全バラの作業ですが、
お客様と金額が合わず、
とりあえず、砕け散ったウエイトローラーだけを交換して、
出荷という段取りになしました。
お客さんの話によると、
プライマリープーリーアッシーだけでも
5万円するそうです。。。。高いです。
5万円で車両を買って、以前7万くらいかけて修理したそうですので、
12万かかっています。
今回クランクシャフトの修理やプーリーアッシーなどを交換すると、
さらに10万くらいかかりそうです。
交換が必要なパーツは
1 クランクシャフトのベアリング(ガタあり)
2 ウエイトローラー(砕けています)
3 Vベルト(磨耗)
4 プライマリープーリー(フェイスが荒れて凸凹です)
国内の普通のスクーターでも結構お金がかかる整備です。
最近はホンダのトゥディなど、
安売りしているお店なら8万円くらいで乗り出しです。
はっきり言ってかなり安いです。
早いバイクではありませんが、
日常のお買い物や足としては十分走ってくれます。
しかし、やはり機械ですのでメンテナンスが必要で
定期点検やタイヤの交換、
消耗品(Vベルトやウエイトローラー)
などを交換時期がきます。
パーツ代や工賃などを考えると
買い替えを検討したほうが、
金銭的に得なこともありえます。
そうなると、、、
車体全部がいきなりゴミとなります。。。
もったいないですねぇ・・・
企業努力の賜物で車体が安くなるのはすばらしいことですが、
修理して乗り続ける人って減っているんじゃないでしょうか?
年式の古くなった外国車も然り。
前述したスキッパーも含めて
外車はパーツが高いので、
国産よりも修理代がかさみます。
修理か買い替えか?
エコか経済的問題か?
故障診断をして、
そのまま蓋を閉めてしまうのは、
修理屋としてなんとも残念。
ちなみに、スキッパーのウエイトローラーは
海外取り寄せの場合3ヶ月待ち当たり前です。
社外品のマロッシーはウエイト量が合わず、
ベテラ製のウエイトローラーを注文しましたが、
それも7月4日入庫予定です。
スキッパー長期預かりです。
スキッパーのお客様
お待ちいただいて申し訳ありませんが、
もう少々お待ちください。
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