えー、寒くなってきました。
特に今日は一日中雨だし、
パソコン仕事をしていると上に羽織るものが欲しくなります。
バイクも寒くなると乗らなくなる人が多くなりますよね。
これから冬に向けてバイクを冬眠させる方も多いかと思います。
ということで、今日は
来春に気持ちよくオートバイライフを復活させるための、
保管術をちょっと書いておきましょう。
参考にしていただけると幸いです。
1 ガス抜き
キャブレター内に残ったガソリンは排出しておきましょう。
キャブレターのフロートチャンバー（ガソリンがたまっている部屋）
の最下部にガソリン排出のためのドレンスクリューが
付いています。
このドレンスクリューを緩めると
フロートチャンバーにたまっているガソリンを排出できます。
ここで１つ注意点。
ドレンスクリューを緩める前に
フューエルコックをＯＦＦの位置にしておいてください。
でないとガソリンタンク内のガソリンが
どんどん出てきてしまいます。
負圧式のコックの場合はＯＮかＲＥＳの位置
どちらでもかまいません。
負圧式のコックはエンジンがかかっていないと
ガソリンがタンクからキャブレターに流れません。
３ヶ月以上オートバイに乗らない場合は
是非ガス抜きを行っておいてください。
ガソリンは生ものです。
ガソリンは気化と酸化が進むとヘドロ状の「ワニス」になります。
このワニスがジェット類の小さな穴を塞いでしまいます。
最悪の場合スロットルすら開けられないほど固着してしまいます。
ワニスがさらに乾燥し硬い固着物になると、
Ｏ／Ｈ時に相当時間と手間がかかります。
先日５年寝かせたキャブレターをＯ／Ｈしましたが、
パイロットスクリューの先端がアイドルポートに固着して
取り外すときに先端だけ折れて、
アイドルポートに残ってしまいました。。。（図参照）
ちなみにこれが折れてしまったパイロットスクリュー↓
アイドルポートに刺さった先端を取り除くのに
２時間近くかかりました。。。。
腐ってしまったキャブはこんなになっています↓
これではエンジンはかかりません。
Ｏ／Ｈ後の写真はこちら↓
ガス抜きを行うだけで、
ワニスの付着を防げますので、
長期保管される方はガス抜き必須です。
（インジェクション車の場合はこの限りでありません）
２ バッテリー端子を外しましょう
メインスイッチがＯＮじゃなくとも、
バッテリーは少しずつ放電していきます。
少しでも放電を抑えるために、
バッテリーのマイナス側をはすしておきましょう！
このマイナス側というのがみそです。
電子はマイナスからプラスに移動しています。
もし、
マイナス側が繋がった状態で
プラス側の端子を外したとします。
この状態でバッテリーのプラスが
フレームに接触すると回路が出来上がり
バッテリーの電子はマイナス端子からフレームを通って
バッテリーのプラスに移動します。
フレームを極太の配線と考えてください。
ものすごい勢いで電流が流れます。
バチバチと火花が出て
最悪炎上しますので、
この部分は特に注意が必要です。
バッテリーは
外すとき→マイナス側から
付けるとき→プラス側から
が鉄則です。
昔々、某バイク屋で働いていたとき、
新人のサービスマンがＷ６５０の新車組付けをしていたとき
バッテリーをマイナス側からつないで
バイクが炎上しかけました。
新車なのに・・・・
バッテリー周りのプラスチックパーツは見事にトロトロになりました。
ガソリンに引火したらそれこそ大事故でした。
また、
ＢＭＷなど一部の車両では
バッテリーを外すとコンピューターにエラー信号が残り、
再始動できなくなるものもありますので、
各自サービスマニュアル等確認してから作業してください。
リセットするのにディーラーに持ち込まなければなりませんので、、、
この辺も注意が必要です。
３ ガソリンタンクは満タンに
ガソリンタンク内になるべく空気が少なくなるように
満タンにしておきましょう。
空気が多いと結露が多くなり、
水分がサビを発生させてしまいます。
サビ取りは結構大変です。
と、たったこの３点です。
これで来春も気持ちよく再スタートできます。
ご自身で整備される場合はあくまで自己責任で！
分からないことがありましたら質問ください！
では！
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