テストランに行ってきました。
ゼファー750です。
走行中エンジンが不調になるというものですが、
原因はバッテリーの電圧が下がって、
点火不良を起こして不調になるんですね。
フルトランジスタ点火のバイクは
メインスイッチONの時に
イグニッションコイルにバッテリー電圧がかかります。
この電流を瞬間的にON/OFFすることによって
1次電圧が発生し、ついで相互誘導作用で
2次電圧が発生しプラグに火を飛ばします。
バッテリー電圧が下がると、
十分な1次電圧がかからずに
2次電圧が上がりません。
つまり火が飛ばなくなるんですね。
お店でフル充電済みのバッテリーで
充電電圧を点検してみると
普通に14ボルトくらいまで上がっています。
正常です。
入庫前はレギュレターの不良を予想していましたが、
どうもそうでもなさそうです。
ステーターからの発生交流電圧→OK
ステーターの断線チェック→OK
ステーターのレアショート→OK
レクチファイヤーダイオードのパンクチェック→OK
です。
充電電圧が正常値を示していますので、
基本的に充電系統に問題はないと判断して良いでしょう。
一通り点検した後で、
外装取り付けてテストランに行ってきました。
調子こいて宮ケ瀬くらいまで行って見ようなんて考えて、
走っていましたが、
どうも厚木を越えて飯山あたりでエンジンの調子に異変を感じ、
「むむむ・・・やばそうだ」
と急遽そこからUターン。
お店に帰ることにしました。
ところが厚木の街に入る直前、
エンジンがふけなくなり、エンスト。
セルを回そうとすると
バッテリーが上がっています。
うーん、やばいです。
まだ店まで10キロくらいありそうです。。。。。
念のために持ってきておいた
予備電源とブースターケーブル
タンクを外せるくらいの工具、
をバックバックから取り出して道端で点検。
バッテリー電圧8.9ボルト・・・・・・
完全に死んでます。。。
予備電をつないでエンジン掛けると普通にかかります。
でも
予備電を外すと途端にエンストです。
やはり、1次電圧不良で火が飛ばないからですね。
これでエンジン不調の原因がはっきり分かりました。
が、、、、、
どうやって帰ろう・・・
まさか予備電からブースターケーブルたらしたまんま
走るわけにも行きません。
端子が外れてバチバチきたら
最悪炎上です。
どうせ予備電源持ってくるなら
ゼファーと同じサイズのバッテリー持ってくれば良かったです。。。
失敗です。
頑張って2キロほど押して歩きましたが、
厚木市役所の前で力尽きて休憩。
750ですのでそれほど重くはありませんが、
さすがに大型バイクは押して歩くもんじゃありません。
汗だくでヘトヘトです。
友人のバイク屋さんに電話して助けてもらいました。。。
バイク屋さんがバイク屋さんに引上げ依頼です。
ああ、情けない。
お店を出る前の点検では正常でしたので、
エンジン始動後各部が温まってから症状が出るのでしょう。
温まって変化する電装パーツ。。。。
半導体(ダイオード)ですね。
温度によって抵抗が変化しますので、
走行後温まると
レギュレーターが正常に作動しなくなるんだと思います。
もう一度バッテリーをフル充電して、
再点検です。
ゼファー750のH田さん、
時間かかって申し訳ありません。
もう少々お待ちくださいませ
なかなか作業が進みません。
ガクッ
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