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ザ・バイクマン日記
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2007/11/21

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時間が足りない・・・
なんで1日は24時間なんでしょうねぇ
私だけ48時間あればよいのに・・・

なぁんて思ったことありませんか?

もうすっかり寒くなり、バイクに乗る人も少なくなっている筈なのに、
なぜだか修理待ちが減りません。。。。
依然として40台待ち前後をうろちょろしております。
12月に入ると、
おそらくボーナスでバイクを購入された
であろう人達の車検が多く入ってきますので、
年末はさらに修理待ち台数が
多くなることが予想されます。

予約の横入りも結構います。
ま、急遽入ってくる修理は必ずあるので、
その辺も予想して予約状況を管理していますが、
なにぶん受身修理ですので、
いつ、どんな車両が入ってくるかはわかりません。
浮草家業の水商売ですね、バイク屋って・・・

相変わらず睡眠時間削って作業しておりますが、
夜にはエンジンかけられませんし、
FフォークのO/HやキャリパーのO/Hなど、
音の出ない仕事や、パソコン仕事を中心にしていますが、
いやー、ホントに限度がない。
気が付くと朝の4時くらいになっていて、
やばいやばい、と思って帰宅しています。


一日48時間くらいあったらもっと仕事がこなせますが、
ま、余裕ができた分だらだらしてしまいそうなので、
一緒ですかね。。。。


そんな忙しい中、いろいろミスが重なって
さらに追い討ちをかけられます。

先日もスカイウエーブ250(’07の最新モデル)の
ラジエター交換をしていたのですが、
最後の最後、外装をほとんどくみ上げて、
残すはハンドルボスとのカバーボルトと付けようとしていたら、
ボルトがポロッとハンドルとカウルの隙間から、
中に落っこちてしまいました。。。↓↓

最悪ラジエターファンなどの間に落ち込み、
ファンが作動したときに、
ラジエター本体を破損してしまいかねません。
ひっくり返ってカウルの隙間からライトを当てて見ますが、
発見できず。。。。
軽くバイクをゆすってみたり、
エアガンでブシューッと吹いてみたりしましたが、ダメ。

結局、ほとんどカウルを外してやっと見つけました。。。。
あと30秒で終わっていた作業が、
たった一個のボルトのために1時間以上伸びました。


はたまた、
10年乗っていなかったと言うゼファー400。
キャブは恐ろしいくらい腐って、
ありとあらゆるところが固着。
こういったキャブの場合、
通常のO/Hよりも2倍以上時間がかかります。
ワニスを溶かす薬剤に漬け込んでおく時間相当かかります。
薬剤でワニスを溶かしながら、
各ジェット類を取り外すのですが、
スロージェットを外しているときに悲劇は起きてしまいました。。。
「パキッ」と言う音がして、
「あれ、、ボルトが緩んだ音とちょっと違うなぁ」
と思い取り外したスロージェットを見ると
なんと、
頭だけ折れて、ジェットがキャブボデー内に残ってしまいました。
ガーン!!
こりゃ一大事です。
どうやって外そう・・・・・

万が一キャブボデー側にキズをつけてしまうと、
最悪の場キャブボデーの交換となってしまいます。
カワサキのホームページでパーツを調べてみると、
4発あるキャブの単発だけの注文はできず、
キャブレターアッシーの注文単位になってます。。。。
なんとお値段109000円(税抜き)
とてもじゃないけど、現実的なお値段ではありません。
ヤフオクなどでゼファーの中古キャブを買って、
破損部分のみを入れ替える方が圧倒的に安いですね。
時間もかかりますし、
次々と修理車両が入ってきますので、
のんびり待っているわけにも行きません。
意地でも取り除かないといけません。。。

さぁてどうしたものか・・・
こんな状況です。↓↓

3つある穴のうち写真一番上側の穴に注目ください。
奥のほうにスロージェットの残り部分詰まっておりますね。。。
ちなみにこのスロージェットの先端部の直径は約2mm弱です。

正常なスロージェットとの比較↓(左が正常です)



まずバーナーで暖めてワニスを溶かして、
キャブボデーのアルミ合金とスロージェットの真鍮との
熱膨張の差を利用して緩めておきます。

ついで、1.5ミリのドリルで折れて残ったスロージェットに
小さな穴を開けて、逆タップで抜き取る!
神業ですね、そりゃ・・・

ジェットのどんぴしゃセンターにドリルを当て、
さらにまっすぐに穴を開けないと、
ボデー側にキズが付いてしまします。
なるべくなら、危険な行為は避けたいので、
残ったジェットのねじ切れたガサガサした部分に
針のようなものを当て、
緩める方向に回してみますが、
穴のずっと奥のほうで折れてますので、
なかなか力が入らず、全く回りません。。。

うーん、困った。

いずれにしても、何とかしないといけない。

まず1ミリのドリルで小さな穴を開けてみました。
すると、ドリルにつられてジェットがさらに奥に入ってしまいました!!
ガビーン!!
やばいです。

と思ったのですが、
ねじが緩んだと言うことは、、、
逆タップで抜き取れるかも!

試行錯誤の5時間。

やりました。
やってやりました。
ちょっと小躍りくらいしました、マジで。

取れたどぉーーーーーーっ!!




これだけやって
3500円。

ま、キャブアッシーを交換するより良いでしょう。



と、
まぁ、こんな感じで
あっという間に1日が終わります。

え、日記書いている暇があったらボルトの一本でも回せ?









はーい、仕事に戻りまっす!


おしまい。

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