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2007/12/16

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差額特約
12月に入ってから事故多発です。
今4台の事故車両が当店には入院中ですが、
事故の場合預かり期間が長くなりがちです。

また、完成後になかなか取りに来てくれない方も多く、
工場に車両が入りきりません。
今週が山ですね。
何とか出荷できる車両を作らないと、
私の車両が外の刑です。

さて、ここからが本題。
「差額特約」って知っていますか?

事故車が入庫するとまず見積もりを作るのですが、
見積もり金額が当該車両の時価総額を越えると
全損となります。
時価総額とは、つまりその車両が売られている
一般的な値段ということになります。
例えば、そうですねぇ。。。
ジャイロXの時価総額が124000円とします。

事故を起こしてフレームが曲がりました。
フロント周りも全部壊れました。
外装も転んだので傷だらけです。

こんな場合修理代は簡単に時価総額を超えます。

通常はどんなに詳細な見積書を作っても
時価総額である124000円を超える金額はでません。
同程度の中古車をかってね、となるわけです。
明らかに全損と判断できるものは、
パーツを一点一点拾って見積もりを作ること自体無意味です。

ところが、

「差額特約」というのがあります。
これは、事故した相手方の任意保険につける特約ですが、
この差額特約が付いていると、
たとえ時価総額を超えていても、
修理するのであれば、
全額修理金額としてあげることができるんです。

先の例に挙げたジャイロX
時価総額は124000円ですが、
フロント周り全部、
フレーム
外装ほとんど
すべて修理可能です。
実際にはありえませんが、
修理代が100万を超えていたとしても、
事故に起因した修理であれば全額出ます。


     (2007年12月20日追記)
     「差額特約」という名前、
     各保険会社で呼び方がいろいろあるようです。
     また、修理上限金額も設けられていました。
     どこの保険会社もおおむね50万円が
     修理金額の上限となっているようです。
     詳しくは各保険会社にお問い合わせください。




ただ、

過失割合に応じて修理代が支払われます。

バイク側2
相手側8
の過失割合で
ジャイロXの修理代20万だとします。
すると、
相手側の保険会社から20万円の80%、
16万円が保険金として支払われるんですね。

時価総額が124000円ですから、
それを上回る保険金が修理代として入ってくるわけです。

でもでも、

過失割合
バイク側8
相手側2
だったらどうでしょう?

相手側の保険会社から支払われる金額は
20万の20%。
つまり4万円です。

残り16万円については自己負担となります。











差額特約は
事故に起因した修理は全額出ます。
もちろん過失割合に応じてです。


上記例のように
自分の過失が20%なら、
修理した方が良いでしょう。

しかし、

自分の過失が80%なら、
修理はしない方が良いと思います。
16万円自己負担ですから、
新車買った方が良し、となるでしょう。



オートバイと車の事故の場合
通常車側の過失が多くなることが多いですが、
まれにバイク側の過失が多いときもあります。
例えば、一方通行を逆走して
信号無視して車に突っ込んだ
なんてときは、
明らかにバイク側に非があります。


繰り返しますが、
差額特約は
事故に起因した修理は全額出ます。
もちろん過失割合に応じてです。


どうでしょう。
さらっと聞いていると
修理金額は全額出る
というところだけが残りませんか?
まるで自己負担額がないように聞こえかねません。







いま、まさに保険会社の説明不足とお客様の勘違いから
先にあげたような事件がおきています。
修理はすでに完了しています。
相手側の保険会社から支払われる保険金は
全損害金額の20パーセントです。
残り80パーセントはお客さま負担。

修理完了後に自分が80%負担ということを知ったのです。
「全額出る」というところだけが頭に残って、
自己負担がないと思っていたんですね。


保険会社に差額特約について
説明したのかたずねましたが、
「説明した」とのこと、、、、
本当かなぁ・・・


ま、コンプライアンスが叫ばれて久しいので、
たぶん説明はしたのでしょうが、
勘違いさせていたのは事実です。

また、修理代はうちに振り込まれてきません。
パーツ代修理代合わせて全て
私の立替払いです。

結構な金額です。

修理代が入ってこないと私も年が越せません。

今、お客様と相手側の保険会社でもめているところでしょう。
今年中の出荷は無理っぽいです。



予約されている方がいっぱい居ますので、
新しい預かり車両はどんどん予定通り入庫してきます。
そんなこんなで工場は預かり車両でいっぱいです。


年末で皆さん大変忙しいとは思いまが、
修理完了の連絡が入りましたら、
できるだけ早く取りに来て頂けると
大変助かっちゃいます。
御協力いただけると涙ものです。
店主は小躍りくらいすると思います。
よろしくお願いいたします。













ああ、
どうなっちゃうんでしょう???

出荷できたとしても
なんだかしこりが残りそうです。



言葉によるコミュニケーションは大変難しい。
特に最近はネットの伝言板や
ブログ(この日記もブログみたいなものですね)
文字によるコミュニケーションが多いです。

相手の顔も感情も表情も分かりませんので、
意思疎通に行き違いが多く起こります。

電話も同じです。

文字→音声→実際に会って話す。
この順番に意思疎通が容易になります。

どんなにネットが広がっても
最終的には人間と人間が実際に顔を合わせて
コミュニケーションするのが一番理解度が高い。


きっと電話で「差額特約」の説明をしたんでしょうけど、
うまく伝えることができなかったのかもしれません。











うーん、なんか良い解決方法はないでしょうか?

おしまい。

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