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2008/06/04

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グローバル社会でばれた事
いっぱいありますね。
情報が自由に行き来することで
今まで分かっていなかったけど、
その実態が明らかになったこと。

例えば、ワーキングホリデー。
私がオーストラリアをバイクで走り回っていたとき、
インターネットはまだありませんでした。
「バイクでオーストラリアを走るんだ!」
と意気込んでいきました。
当時私の周りにはそんな人誰一人いませんでした。

外国に1年、単身、しかもバイクで飛び込んでいくことは
ほとんどの人にとって未知の世界でした。




では、現在のワーキングホリデーはどうでしょう?
「ワーキング・ホリデー」という言葉自体、
聴きなれた言葉になっていますし、
実際にワーキングホリデーに行った人も多いのではないでしょうか?
今はネットがあるので、
実際に海外に行く前にさまざまな情報が簡単に手に入ります。


もはや、未知の世界じゃないんです。


そして、ワーキングホリデーや実際の留学なんかの実態も
簡単に分かります。
「英語を身につけたい」
「海外での経験をつみたい」
親にお金を出してもらって行った海外で、
実際には日本人同士寄り集まって
毎日遊びまわっているの実態です。


ワーキング・ホリデーならぬ
ジャスト・ホリデーですね。

1年行って何とかなるものでもなく、
英語も結局身につかず、
ただお金と時間を浪費して帰ってくる人がほとんどです。




と、まぁ、インターネットのおかげで、
大儀を抱えて出かける海外で、
実際には遊びまわっているだけ、と言う実態も
暴露されているわけです。






ずいぶんと前置きが長くなりましたが、
ここからが本題。

アフリカで1ドルで売られているコーヒーが
イギリスに行くと14ドルで売られています。

もちろん輸送コストや人件費なんかもプラスされていますが、
14倍とはこりゃありえません。
でも、実際にアフリカの14倍の値段で売っているんです。
そのコーヒーで得た利益はアフリカの人のものではなく、
イギリスの利益です。

先進国は途上国にODAなどの援助をしていますが、
安い労働力や資源のおかげで利益を得るとことができていて、
その一部が援助に回っているだけなんです。

1ドルのコーヒーが14ドルで売られている事実は、
アフリカ側からみれば、
差額の13ドルをイギリスに援助しているのと同じです。
どっちが被援助国なのかわかりません。




グローバル化とインターネットのおかげで、
今まで知らなかったことを知ることのできる時代です。
日本にいても、アメリカにいても、オーストラリアにいても、
ネパールにいても、インドにいても、アフリカでも
どこに行ってもインターネットカフェがあり、
知りたい情報を簡単に引き出すことができます。



私たち先進国に生きる日本人が知ることができることは、
もちろんアフリカに住む人達にも当然知ることができるんです。


安い労働力と資源を「搾取」
(もう搾取と言ってもいいでしょう)
している実態も
分かってきているんです。


多くのアフリカ人が奴隷としてアメリカにつれてこられて、
大規模農場で、強制労働させられていたわけですが、
現在、奴隷自体はいないかもしれません。
が、地球全体で見れば、
アフリカに生まれ育ってきた人達が奴隷、
先進国に住む私たちが強制労働させている
という図式が出てきませんか?





誰からみても、欧米化された先進国の生活は
快適で安全で、長生きできます。
世界の平均寿命を比較してみてると
そのあまりの差に驚きます。
ザンビヤ、ボツワナ、アンゴラなどの平均寿命が
何歳かしっていますか?
わずか40歳です。

私が今年で36ですから、
もうほとんど人生を全うしたと言ってもいい年齢なんですね。



世界の人口は65億人。
先進国はおおよそ10億人。

1日1ドル以下で生活している人達は
なんと10億人以上います。
約6人に1人が一日1ドル以下で生活しています。
日本ではジュース1本も買えません。


世界的な食料価格の高騰で
貧しい国は貧困と飢えに苦しんでいるいます。
泥とバターを練り上げて天日干ししただけの
「泥のクッキー」で飢えをしのいでいるところもあるんです。




そういったまず貧しい国の人達が、
先進国に住む人達の生活を知ったら、
そして、
1ドルのコーヒーが14ドルで売られている実態を知ったら、
いったいどう思うでしょうか?
自家用車がありバイクがあり、、
スーパーに行けば、世界中の食材が並び、
年に1回の海外旅行、
24時間インターネットが利用できる、
この超快適な生活を知ったら、
どうなるでしょう??


グローバル社会とインターネットは
利益も持ってきますが、
あらたな紛争の火種ともなりかねない。
両羽の剣なのかもしれません。



そして先進国に生きる私たちが
そうした人達の生活のうえに成り立っていることを
まず理解しなくてはいかないと私は思います。







ちょっと話は飛びますが、
先週の「あいのり」でゾマホンさん、本気で怒ってましたね。
あいのり参加者があまりにも日本のこと、世界のこと、
アフリカのことを知らなすぎるんです。

世界中の全てのことを知ることはできませんが、
「知る努力」は続けなければいけません。
そのための扉(インターネット)はもうあるんですから。



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