走行中にアクセルを戻すとエンジンが止まるという250TRが入庫。
入庫当日テストランをしてみましたが、症状が出ません。
翌日もう一度テストランしてみますと
確かにアクセルを戻したとき、
そのままエンジンがストンと止まります。
再始動もやや困難な状態。
何回かセルを回すと再始動できます。
アクセルをカパッと開けた時の吹けあがりは好調です。
再現性を確認するためにいろいろなアクセルワークで
テストランしてみました。
どうもアクセル開度15パーセントくらいで
一定速度で走っている時にアクセルと戻すと
てきめんにエンストします。
とりあえず一番怪しそうなキャブを確認。
ごく僅かに水が入っていましたが、
ガソリンタンク内にサビもなく、底にも水がたまっていません。
タンクキャップのシールにも亀裂等ありませんでしたので、
たまたま入った水なのか、結露によりタンク内にたまった水分が
キャブに落ちた、とみるのが正解。
水抜き剤で対処すればいいレベルです。
水混入による不調の線は消えました。
キャブレター内部もきれい。異常なし。
エアーカットバルブのダイヤフラムや
エアーインジェクションのバルブ作動OK
エアークリーナーをオーナーさんが交換したようで
新品が付いていましたが、フィルターオイル過多でした。
清掃、給油で対処。
しかし根本的な原因ではないので、
各部がしっかりしてくるほど、
不具合の立ち方が際立ってきました。
悩む悩む・・・・
なんでしょう??
いろいろやる。
圧縮圧力の確認
ガソリンコックの作動確認。
ガソリンキャップのエアー抜き確認。
サイドスタンドスイッチの誤作動や、クラッチスイッチなどの
電装系も念のため確認。
確認したところは何回確認しても問題なし。
しかし、相変わらずエンジンの調子は悪い。。。
診断を続けること3日目。
(他の車輛の整備も並行してやってます)
どうもガスが薄いようなフィーリングでしたので、
油面やコックやフロートバルブや
ガソリンの流路を重点的に点検。
でも異常なし・・・・
泣きそうです。
走行距離27000キロの250TR。
走行27000キロかぁ・・・
エンジンの異音はありません。
ありませんが・・・
もしかしてバルブが沈んできて
タペットクリアランスが少なくなっているのでは!!
オーバーラップの時間が長くなって、
結果的に薄くなっている可能性もありうる。
だめもとでタペットクリアランス確認してみると、
ビンゴー!!
原因はこれでした↓
エギゾースト側のクリアランスがなんとたったの0.04mmしか
ありませんでした。
(インレット側は0.15mmで問題なしでした)
規定値は
IN 0.12~0.17mm
EX 0.17~0.22mm
10分の1mm以上ずれていました。
バルブシートの当たり面なども少し心配ではありますが、
今回はタペットクリアランスの調整のみ。
シートの打ちかえは7万キロくらいのときで良いでしょう。
エギゾースト側のクリアランスと0.20mmに調整して
再度テストラン。
見事にエンストしなくなりました。
アイドリングも調整前より安定しています。
いやー、年末の忙しい時に思いっきりハマってしまいました・・・
原因がわかって一安心。ああ、よかった。
と、安心してたら、明後日って天皇誕生日で
祝日じゃん!!
水曜日にパーツが入ってこない!!
今日(月曜日)に注文したパーツが来るのは木曜日・・・
やべーーーーっ!!
木、金とスーパー忙しくなりそうです。。。車検もあるし。。。
年末は大忙しです。
頑張るのみ!!
おわり。
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