神奈川県大和市のバイク屋 ザ・バイクマン 中古バイク・バイクの整備・車検はお任せください

ザ・バイクマン日記
トップページザ・バイクマン日記2011/07/20
はじめての方に
会社概要
車検受付
修理受付
工賃表
引き上げ・納車
ザ・バイクマン日記
ギャラリー
今日のお客さま
中古車在庫
諸費用一覧
当社の整備内容
通信販売
お問い合わせ
地図
BBS
リンク
English
2011/07/20

前の日記を読む


次の日記を読む

日記トップへ
魔法のスイッチ
先日テレビで見た日本工科大学か何かの授業。
理系の授業であるにも関わらず、
深く人文的でとっても面白かったので
ここでちょっとその内容をかいつまんでご紹介します。
--------------------------------------------



ここに「魔法のスイッチ」があります。




このスイッチを押すと
今、日本にあるさまざまな問題
例えば人口減少や少子高齢化
長期の経済低迷
3・11以降の原発問題
政治不安定
そのほか、さまざまな問題が全て
30年間にわたって確実に回復に向かいます。



しかし、


300年後
このスイッチを押したことが原因で
日本は壊滅的なダメージを受けます。


あなたは、このスイッチを押しますか?

-----------------------------------------------


という授業。


未来の世代と現代の世代との間に
権利・義務関係が成立するのか?
広く世代間で正義は存在するのか?
という授業です。



世代間に渡る問題は、
特に環境問題が叫ばれるようになってから
広く研究されるようになってきたわけですが、
この手の分野はまだまだ新しい最新の研究です。



ここでの前提は
スイッチを押せば、間違いなく300年後に日本が壊滅的な
ダメージを負うということです。

300年という時間が味噌で
自分はもちろん、自分の子供も、孫も、ひ孫も
つまり、自分が生きている間に出会うことのできる人には
誰一人迷惑がかからない、と言うことです。
実際に被害に合うのは
自分が出会うことのない、
もちろんまだ生まれてもいない
300年後の未来の人達です。









未来の人達にために、どのように生きるべきか?

石油もいつかは枯渇します。
自然エネルギーの活用は今後も増えるでしょうが
現代社会の全てのエネルギー消費をまかなうことは
到底難しいでしょう。
いつか石油が枯渇することを知りながら
今の快適な生活を続けるのなら、
石油を使い続けるしかありません。
これは、未来の世代が使う石油を奪っていることになりはしないか?
ご存知のように石油を燃やせば二酸化炭素がでます。
石油を奪っているのと同時に、地球温暖化にも加速がかかり、
将来世代に大きな負担となってしまいます。

3・11以前は、
石油に代表される化石燃料に頼らず
二酸化炭素の排出もない原子力発電は
大変有効な手段と考えれれていましたが、
3・11以降は原発反対の波が世界的広がりつつあります。

原子力という莫大なエネルギーを
結局人間はコントロールできなかった。
コントロールができなくなった時、
放射能による被害があまりにも大きすぎる。

今回の地震と津波でそのことがはっきりと証明された。

チェルノブイリ事故と決定的に違うのは
人口密集地域で起きた事故、という点です。
どのような被害が出るか?
まだ人類は経験したことがないので、
被害の大きさは全くの未知数です。





未来世代の為に、現在残っている化石燃料をなるべく使わない。
そのためにはどのように生きれば良いか?
ロハスな生活にシフトしていく人も多くなるかもしれません。








しかし、



将来世代に起こる問題を
「人の生き方」という個人の属性に委ねるのではなく、
もっと公共的な問題として考える
というのが、この分野での研究です。




現在の法律は
個人と個人の権利・義務関係を社会的倫理や社会的正義を基軸にして
考えられているわけですが、
世代間正義を考えるとなると、
今、生きている個人と
まだ生まれていない個人との間の権利・義務関係を
考えなければなりません。


また、


300年後の社会では
そもそも社会的倫理や正義や価値観すら
全く違うものになっているかもしれません。
現在正しいと考えれれている事柄も
300年後に正しいとは限らない。
未来は全くの不可知です。

倫理も正義も価値観も全く分からない未来の人との間に
そもそも権利・義務関係が成立するのか?
成立するのであればその根拠は何か?


という授業でした。





スイッチを押す理由。

スイッチを押さない理由。


実に多くの意見が出て、活発な議論が展開されていました。


どちらの意見も一理あって、甲乙つけがたい。




実に面白い授業でした。
また、これが東京工科大学の理系の授業、
というところが、
ひときわ面白さを強調しています。




世代間正義・倫理を個人の属性に委ねず、
公共的な分野として考える研究が行なわれていることも
初めて知りました。
チャンスがあれば、続きの授業を受けてみたい。

このテレビを見たのはもうすっかり深夜でしたので、
きっと再放送だと思いますが、
この続きの授業を録画されている方
いらっしゃいましたら貸してください!!













あなたなら、スイッチを押しますか?
それとも、スイッチを押しませんか?





















追記
今日の日記を書いていて、
「正義」と打とうと思うと
指が勝手に「整備」と打ってしまう・・・・
うーん、完全に職業病ですねぇ・・・・



おしまい。


トップページザ・バイクマン日記2011/07/20
トップページ はじめての方に 当社の整備内容 会社概要 個人情報における基本方針
車検・点検・一般整備受 引き上げ・納車料金 工賃表 諸費用一覧 特定商取引法に基づく表示
お問い合わせ ザ・バイクマン日記 ギャラリー リンク English
神奈川県大和市のバイク屋 ザ・バイクマン 中古バイク・バイクの整備・車検はお任せください