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2012/03/11

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震災から1年
震災から1年が経ちました。
震災で亡くなられた多くの方たちに、
まずお悔やみを申し上げます。


もう1年。
でも
まだ1年です。


津波の被害を受けた多くの地域は
瓦礫そのものは撤去されたかもしれませんが、
ほとんどが更地のままです。
再建にはまだまだ時間がかかります。

これから後何十年もサポートが必要です。


そして放射能で汚染された地域は
これからも何十年、何百年、何万年も汚染が続きます。
放射性ヨウ素の半減期はおよそ8日。
セシウム137の半減期はおよそ30年。
ストロンチウムの半減期はおよそ30年。
プルトニウム239の半減期はなんと24000年。
ウラン238の半減期は気が遠くなりますが、45億年。



はたして原発は日本に必要なのか?
原発の安全神話は3.11で完全に崩壊しました。
原発事故は多くに人の価値観まで変えています。

東京電力があと何個あっても保証しきれないほど
損害賠償請求はまだまだ増えるでしょう。
「原発は安い発電」と私たちは教育されてきました。
プルサーマル計画では使用済み核燃料から
プルトニウムを取り出して再利用。
まるで夢の発電であるかのようなイメージをもっていました。

しかし、

実際にはプルサーマルはお金だけかかって
いっこうに稼動しません。
安い発電であったはずの原発も
一度事故が起これば、莫大な保証と
大量の放射性物質が飛散し汚染がつづきます。
また、事故がおきないとしても、大量の核のゴミがでます。
まだ人類はこの核のゴミを安全に処理できる
技術も知識もありません。
原子力発電からでる核のゴミ問題は後世に引き継がれます。


使用済み核燃料(核のゴミ)は
福島第一原発の崩壊した建屋の中に
まだ大量に保管されています。

もし、使用済み核燃料プールに亀裂が入って水が漏れたら・・・
原発内部の燃料棒よりはるかに多くの燃料棒が
使用済み核燃料プールに沈んでいます。
これらはまだまだ熱を出していますので、
継続して冷やし続けなければいけません。

燃料プールの水がなくなれば、
使用済み核燃料棒が再臨界して
メルトダウンする可能性があります。
一気に温度が上がり
水蒸気爆発が起こるでしょう。
3.11とは比較にならないくらいの放射性物質が飛散します。


もし、もし、そうなったら、

考えただけで恐ろしい。

原発はまだまだ危機的状況が続いています。


この使用済み核燃料棒を一刻も早く
安全な場所に移動しなければなりません。
しかし、水に沈んだ状態からひとたび大気中に出せば、
致死量をはるかに超えた放射線が出てきます。
水の壁で放射線を押さえ込んでいるわけです。

水中に燃料棒が入る大きなバケツを沈め
水中で燃料棒を移し変え、フタをして密閉してから
移動させなければいけません。

しかし、原子炉建屋はご存知のように水素爆発を起こして
天井に設置していたクレーンごと屋根が吹き飛んでいます。
もうクレーンは使えません。

新たにクレーンを用意して
安全に使用済み核燃料を移動させるためには
新たにクレーンを設置しなくてはなりません。

つい先日東電が使用済み核燃料の
取り出しに関するタイムテーブルを発表していますが、
最短でも来年の12月だそうです。

つまり最短であと21ヶ月間は
今にも崩れ落ちそうな原子炉建屋の燃料プールの中に
使用済み核燃料が入ったまま。

3.11以降も何度も地震が起きて、
原子炉建屋は幾度となく揺らされています。
いつ崩れてもおかしくない。
そんな危険な状態があと21ヶ月は続きます。

京大の小出裕章助教授は
もし使用済み核燃料プールが崩壊したら
「おわりです」
と言っています。

もし、そうなったときは
日本脱出を考えなければならないかもしれません。
もし、そうなったとき、
果たして日本政府は速やかに発表してくれるでしょうか?
はなはだ疑問です。
福島第一原発の事故の時
放射性物質の飛散状況を直ちにスピードーで
把握していたにも関わらず、
発表をしたのは半月もたってからです。

もし使用済み核燃料プールが再臨界してメルトダウンしたときは
3.11をはるかに上回る放射性物質が出てきます。


これほどリスクの大きい原発を
なぜ日本政府が国策として進めているのか?
3.11によって疑問を持った人も多くいるでしょう。
ある試算によれば、
事故を起こした場合の保証も含めた原発の発電コストは
火力発電よりも多いそうです。

結果的にもっとも高コストでハイリスクなのが原発です。

政府はそれでも原発を再稼動させようとしています。
原発を輸出しようとしています。
なぜなのか?


世界中の人達が原発は危険なものと理解しているのにも関わらず
原発は今も世界中で稼動しています。

なぜなのか?

水力・風力・バイオマスに加えて
地熱、潮流、太陽光、こうした自然エネルギーの利用や
まだ試掘が始まったばかりですが、
メタンハイドレートの利用や昆布によるバイオ燃料の利用など、
原油に頼らない火力発電の開発によって、
原発よりも多くの発電は可能と思います。

風力だけでも本気で開発すれば、原発20機分。
地熱だけでも原発20機分という試算もあります。
合計で原発40機分です。
さらに水力とバイオマス、太陽光などを合わせれば
いま日本にある原発54機を上回る発電は可能だと思います。

必ずできるはずです。

そしてその開発は原発によるコストよりも安くできるはずです。

こう考えている人もいっぱいいるはずです。

でもしない。

なぜか?

前述の小出助教授はこうも言っています。
「電気ごときに原発はいらない」



原子力発電をすることで発生するコストよりも
原子力発電をすることで発生するリスクよりも、
さらに上回る「何か」がない限り
日本政府や世界中の原発保有国が原子力発電を
続けていく理由はありません。

原子力発電ができる、ということは
高濃度のウラン濃縮をする技術を持っていることです。
つまり核ミサイルを作る技術を持つという優位性が欲しいから
原発を続けるんじゃないかと思います。

日本にはH2ロケットもありますので、
本気を出せば大陸間弾道核ミサイルも作れるでしょう。

軍事的な優位性を確保したいというのが
高コスト、ハイリスクを犯してでも
原子力発電を続ける理由なのかもしれません。

もちろんその他にも既得権益や利権がらみの多くの団体が
数多く関係していますので、そうした一連の団体の場合は、
政府の国策に乗っかって企業的な利益を追求していのは当然です。


声高に原発反対を唱えられない人もいます。



しかし、3.11以降
多くの人の原発に対する価値観は変わった。
私もその一人。
今まで大切だと信じていたものが
いかに些細なことであったかに気づき。
当たり前と思っていたことが
いかに有難いかと言う事に気づき。
人生観や結婚観など、多くの人の価値観が
この1年の間に大きく変わった。


こうした民意がいずれ国の政策に影響していきます。






原発を続けるのか辞めるのか。




どちらが正解か




私にも正直わかりません。
正解もおそらくないでしょう。


しかし、21世紀の現在、
原油や原発に頼らない発電方法を確保していくことは
国策として絶対に必要です。
そうした研究・開発が加速していくことだけは確かです。





震災で亡くなられた多くの方に



黙祷



おしまい。

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