| 一昨日の話ですが、 福島第一原発2号機の原子炉内の映像が公開されました。
 原子炉格納容器内は最大72.9シーベルト/hという
 とんでもない放射線量です。
 
 人間が浴びれば約6分で死に至る高い放射線量。
 
 また、原子炉内の水位はたったの60センチでした。
 水温は約50度ということから、
 燃料自体は水に浸かっている可能性が高い。
 推定では解け落ちた燃料の塊は40センチとされています。
 しかし、肝心の燃料自体はまだ見つかっていません。
 
 
 
 
 72.9シーベルト/hという放射線量がどれくらいすごいか?
 原発事故で初めて知った「シーベルト」という単位。
 単位もミリとかマイクロとかで
 いまいちピンとこない人もいるかもしれません。
 私自身もやはりピンとはきません。。。
 
 ちなみに、
 原発事故が起こる前の自然放射線量の平均値は
 0.05マイクロシーベルト/hです。
 
 1シーベルトは1000ミリシーベルト
 1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト
 
 ということは、1時間あたりの自然放射線は、
 0.00000005シーベルト/hということになります。
 
 ゼロが多すぎてやはりいまいちピンときません。
 
 ものすごく不謹慎ではありますが、、
 ドラゴンボール的に言い替えると
 人間の戦闘力は5として
 原子炉内部の戦闘力は7億2000万となります。
 
 最終形態のフリーザの戦闘力が6000万ですから
 フリーザの12倍強い戦闘力です。
 ピンときましたか???
 
 不謹慎な例えですいません。。。。。
 
 
 
 ともあれ、とんでない強さの放射線量です。
 原子炉内部に溶け落ちた燃料棒を回収するのは
 非常に困難を極めます。
 
 
 
 
 
 そして、
 今まで注入していた大量の水はどこかへもれている。
 1時間当たり数トンはもれているようですから、
 昨年3月から注入し続けていることを考えると
 2トン/hと少なく少なく見積もっても17520トンの
 汚染水が海に流れ出ている計算です。
 
 
 一刻も早く穴の開いた原子炉を補修し
 汚染水をこれ以上垂れ流さないようにしなくてはいけません。
 
 まず漏れを止める。
 
 これが先決。
 
 
 穴か亀裂かが原子炉格納容器のどこかにあります。
 それを見つけるための装置の開発も必要です。
 
 
 穴を塞ぎ、冷却水を循環させて冷やせる体制をとった上で
 内部にロボットをいれて、溶けた燃料を回収しなくてはいけません。
 
 アメリカのスリーマイル島の事故では
 燃料の半分が溶け落ちて圧力容器の底で止まった。
 これを取り除くのに11年の歳月が費やされました。
 
 福島第一原発では圧力容器も損傷して
 溶けた燃料が格納容器まで達しています。
 燃料も大半が溶けています。
 
 革新的な方法が開発されなければ、
 格納容器に沈んでいると見られる燃料を取り出すのに
 30年以上はかかる思います。
 
 その間も冷やし続けなければいけません。
 
 
 
 
 やはり、とても収束したとは言えません。
 
 
 
 
 どうやって家族を守ればいいんですかね。
 難しすぎます。
 
 
 
 
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