ロケットストーブ、まず名前からしてかっこいい。
冬の訓練(キャンプ)第二回目を迎えるに当たり
氷点下の中少しでも暖を取れる方法を考えます。
まず第一に出てきたのが薪ストーブ。
以前参加者の1人が薪ストーブを持ってきてくれて
夜中火をたき続けたわけですが、
これがものすごくあったかい。
外気は氷点下5度程度。
タープの下で薪ストーブをたいていたのですが、
全く寒さを感じないほどの温かさ。
ものすごい熱量でした。
もう感動的に温かい。
煮炊きも出来ますので、一石二鳥です。
薪ストーブはホームセンターなどで売っています。
煙突部分がないもので4000円くらい。
煙突部分を買っても3000円プラスくらいですね。
ただ、薪の使用料がハンパない!!
薪ストーブを持ってきてくれた人が大工さんだったので、
その時は薪も死ぬほどありましたが、
わざわざ薪を大量にそろえようとするとなかなか大変です。
第二案は普通の石油ストーブ。
安い奴は7000円くらい。
煮炊きも出来ます。
なんといってもお手軽で暖か。
燃費も良いので燃料も1晩くらいは余裕で持つでしょう。
ただ、なんとゆうか、味気ない。
アラジンなどの対流式の丸いストーブがかっこよいですが、
2万円とか3万円とか、お気軽に買える金額ではありません。
第三案。
これがロケットストーブ。
構造はこんな感じ↓
焚き付け口(フィードチューブ)から燃料となる薪を入れる。
断熱されたバーントンネルで高温で1次燃焼。
これも断熱されたヒートライザーで未燃焼ガスが2次燃焼。
排気の角度が90度急に変わるので、ヒートライザー部分に
乱気流が発生し、酸素と良く交じり合うことで
燃焼温度がさらに上がります。
排気口付近は400度~600度に上がり
ほぼ完全燃焼しますので、煙もほとんど出ません。
煮炊きも出来ますし、
排気口にザルでも置いておけば、遠赤外線が発生しますので、
ストーブとしても使えそうです。
3.11の震災の時など、
このロケットストーブは大活躍していたようですね。
知りませんでした。
熱効率が大変優れていますので、
燃料となる薪は薪ストーブに比べて1/5程度で済みます。
さらに排気もきれいです。
おまけに、作るのもとっても簡単。
と言うことで、昨日お休みを利用して
ロケットストーブを製作してみました、
使用したのはお隣のオスカーさんからもらった1斗缶2つ
ホームセンターでステンレスの煙突
T字1個
L字1個
ストレート1個
断熱材として園芸用品のパーライト1袋
材料費は3500円くらい。
んで、早速1斗缶を加工していきます。
煙突が入る部分にマーキングして、金切りバサミでチョキチョキ!
こんな感じ
ここに煙突をブッ挿します。
うまく刺さりました。
さらにストレートの煙突を追加
これでほぼ完成
あとは、1斗缶を繋ぎ合わせて、
断熱材のパーライトを缶の中に充填しておしまい。
作業時間は1時間くらい。
んで、完成!!
早速燃焼テスト!!
焚き口に薪を挿入
炎は上に上がらずバーントンネルにガンガン吸い込まれますので
上には上がってきません。
薪は自重で落ちていきますので、
補給も自動。
長い薪をそのままぶち込んでもOK
煙突が蓄熱されるとヒートライザーで強烈な上昇気流が
起こりますので、焚き口から新気がガンガン入る音が
ゴゴゴーーーーッ!!と聞こえます。
この音がまるでロケットみたいだから
ロケットストーブと言うそうです。
排気口はこんな感じ
バーントンネル部分が真っ赤になっているのが見えます。
この部分もグラスウールなどを巻いて断熱することで
さらに熱効率が上がると思いますので、
いずれ改良していきます。
ほぼ完全燃焼していますので、
煙は皆無です。
あんなに少ない薪なのに、マジですごい火力です。
後はこの排気口に遠赤外線を発生させる特殊装置(ザル)を
乗っければ簡易暖房の出来上がり!!
ま、雰囲気は薪ストーブに遠くおよびませんが、
燃費の良さと熱効率の良さで充分カバーできると思います。
薪の燃えるパチパチというなんともいえない音も
雰囲気満点です。
バーントンネルがかなり高温になりますので、
小枝やまつぼっくりなど、燃料も広範囲に使えます。
サラダ油なんかでもいけるそうです。
災害時など、確かに使えそうですね。
一家に1台、ロケットストーブ!!
次回訓練が楽しみです。
火の取り扱いには充分な注意が必要です!!
住宅密集地域などは火事などの危険がありますので、
BBQをする時はキャンプ場や河川敷など、
人の迷惑にならない場所で行ないましょう!!
楽しいキャンプやBBQが続けられるように
マナーもしっかり守りたいですね!!
おしまい。
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