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2012/12/07

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悩む整備その②
いつも悩む点火系の不良。

今回はマジェスティー125のキャブ使用。

時々エンジンが止まる。
そして始動性がわるい。

という症状。

始動性が悪いのは単純にオートチョークの不良でした。
これは簡単に原因が判明。
あわせてキャブレターもO/Hして内部を点検。
これは異常なしでした。

お客様にてプラグは新品に交換済みとのこと。

念のためにプラグの焼け色を見てみますが、
綺麗に燃えているようです。
燃調系は問題なさそう。

しばらくアイドリングで回し続けていると
ストンっとエンスト。

あれれ?

再びエンジンをかけようとセルを回すもエンジンかからず。
どうも点火している様子がありません。

プラグを外して点火チェッカーにて点火の目視点検。
あー、やはり点火していない。

大分エンジンが温まった状態でこの症状が出ましたので、
まず疑ったのがイグニッションコイル。
イグニッションコイルは単純な構造の変圧器ですね。
コイルが2つ同軸上に巻いてあって、
一方のコイルの電流が変化することによって、
他のコイルに起電力を誘導させる、
いわゆる相互誘導作用を利用して、
高電圧を得ています。

ご存知のように、配線を流れる電気抵抗は
温度によって変化します。

温度が高くなればその分抵抗が増え
温度が低くなれば抵抗が減ります。

電流とは分子間を自由電子が動くことですが、
温度が高いと分子が高周波で振動していますので、
その分、自由電子が動きずらくなるわけです。
温度が下がると分子運動がすくなるなりますので、
自由電子が動きやすくなる。
つまり抵抗が減る、と言うわけです。

温度をどんどん下げていくと抵抗値も下がっていくわけですが、
原子核はなくなるわけではありませんから
抵抗がゼロになることは基本的にありえないと
考えられていたわけですが、
超伝導は不思議な話、抵抗値ゼロ。
大変不思議な現象ですね。

あ、話がそれました。。。



つまり、イグニッションコイルが温まると
コイルの抵抗値が高くなります。
この抵抗値が極端に変わってしまうと
点火不良を起こすことがあります。
特に古いバイクは要注意です。

コイルに巻かれている配線は
温まって、また冷えてを繰り返しているうちに
熱膨張で膨らんだり、冷えて縮んだりを繰り返します。
そのうち配線が傷ついて抵抗値が変わります。
時には断線してしまうものもあります。
イグニッションコイルもある種の消耗品なわけです。


で、手持ちで持っていた中古のイグニッションコイルに変えて
再び点火テスト。


普通に点火するようになりました。


しかし、しばらくするとまたエンスト。
あれれ??
チェッカーで見てみると点火していません。

手持ちのイグニッションコイルは3個
全て変えてみましたが、症状変わらず。

もともと付いていたイグニッションコイルとあわせると
4個のIGコイルで点検したわけですが、
症状は全く一緒でした。

4個全てが壊れている可能性は極めて低い。

となると、
残る可能性はCDIユニットかステーターコイル。

ステーターコイルもCDIユニットも非常に高い部品です。

どちらかが悪いのは分かっていますが、
このどちらが壊れているかの判断は非常に難しい。

安い順に変えて点検するしかありません。
安いのはCDIユニット。
ヤフオクで中古のCDIユニットが出ていましたので、
4000円プラス送料でゲット。
CDIを交換して再びテスト。

お! 症状が出なくなった!!

勢いでテストランへ


しかし、途中で突然のエンスト。
再始動できず。
3キロほど押して帰ります。

工場に帰り着いて再びセルを回すと
普通にエンジンスタートできました。


うーーーん。
症状変わらずか・・・・




この中古のCDIも壊れている可能性もあるが、、、、

念のためにステーターコイルを取り外して
目視点検してみます。


ステータコイルはバッテリー充電用のコイルと
点火用のチャージコイルが組まれています。
問題はこのチャージコイル。

抵抗値を測ってみると規定値より少し低い程度。
ま、問題なさそうですが、
取り外して目視で確認してみると

あ、なんか焦げた跡がある・・・
原因はこれだ!!
泣きながら新品のステーターコイルAssyを頼みます。

こちらが新品のチャージコイル部のアップ。
抵抗値は規定値どんぴしゃ

おそらくチャージコイルの配線が途中で切れ掛かっている。
振動などで時々断線または短絡して
点火不良を起こしていた。


左が新品。右が取り外したものです。



組み付けて再びテストラン。
問題なく快調になりました。


今回交換したパーツは
オートチョークとステーターコイルアッシーの2点。
しかしこの2つがとても高い。
オートチョークは17000円(税抜き)
ステータコイルは24780円(税抜き)
ヤマハのパーツは高い。

CDIは誤診でしたので、私持ち。
いつか使う時がくるでしょう、きっと。


点火系は悩みます。


次回ザ・バイクマン日記は・・・・
うーん、たぶんキャンプの話です。


おしまい。


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