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2012/12/06

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悩む整備その①
7000回転以上吹けないというSV650が入庫。
テストランしてみると、確かに吹けない。
エアーの吸い込みが少ない感じ。

空ぶかしをすると綺麗に上まで回ります。


考えられる原因は
1 エアクリーナーのつまり。
2 エアクリーナーボックスの吸入工にでっかい虫や小動物がいる
3 キャブレターのメインジェットのつまり
4 イグナイターの不良
5 燃料ポンプの吐出不良
6 サイドスタンドスイッチ等の安全装置の不良
などなど



まずしばらく交換していないエアクリーナーを
新品に交換してテストラン。
症状変わらず。

吸入口には虫などの障害物はありませんでした。


フューエルポンプの作動も点検。
これも異常なし。

国内仕様のSV650にはレブリミッターが着いていますので、
この辺が悪さしている可能性もありますが、
もしイグナイターなら、空ぶかしでも調子が悪くなっているはず。

ということで原因を燃調系に絞ります。

キャブレターをばらして内部を点検。
結構サビが落ちてきています。

タンクキャップからガソリンタンク内を覗き込むと
目視できる範囲にはサビはありません。
おそらく底部分にはサビがいるはずです。

綺麗にO/Hして
念のために負圧式のフューエルポンプもO/H
案の定、ポンプ内にもサビが溜まっていました。


ただ、キャブのジェット類が
特に詰まっていたというわけではありませんでした。
また、フューエルポンプもサビがいるのは作動に関係のない部分で
ガソリンはしっかり吐出されています。
主な原因はおそらくここではありません。

半信半疑で組み付けてテストラン。

症状変わらず・・・


ちなみにプラグは新品に交換済み。
点火チェックももちろん怠りません。
しっかり点火しています。


良い圧縮
良い点火
良い燃料

この3点が揃えば、きちっと燃えるはず。

まさか圧縮がなかったりして・・・・
圧縮を測ると前後ともに14.5kg/cm^2と正常。



さて困った。

フィーリング的には空気吸っていない感じなんですが、
原因が分かりません。
そこで、ちょっとした実験で
古いエアクリーナーのエレメント部分をカッターで切り取って
抵抗を減らしてみます。
よいしょよいしょとカッターで丁寧にエレメント部分のみを切り取って組み付け。
またしてもテストラン。

あー、残念。症状変わらず・・・・・





残るは点火系統。
イグナイターやピックアップコイル、
サイドスタンドスイッチなどが悪さしているのであれば、
空ぶかしの状態でも症状が出て欲しいんだけどなぁ・・・

症状が出るのは7000回転以上で
しかも走行中のみ。

レブリミッターが効いてしまっている可能性もありますが、
それなら空ぶかしでも症状が出て欲しい。

ためしにイグナイターを交換してみたいですが、
イグナイターは4万円とか5万円もします。
お気軽に交換できるものでもありません。


再度、上記の点検を再び行ないます。
一通り点検しなおして組み付け、
テストラン。




すると、




おやおや、5000回転でも症状が出るようになっている!!
しかも、今度は空ぶかしでも症状が出る!!

これはチャーーーンス!!

今なら症状の再現が工場内で出来る!!


リフトに乗せてタンクを持ち上げてっと、


あれあれ、症状がでなくなっちゃった・・・・・・



まさかホントにイグナイターかしらん。。。。




うーん、症状としては最初のフィーリング通り
エアーを吸っていないような感じなんだけどなぁ

と、おもむろにエアクリーナーボックスの吸入工を
半分手でふさいでアクセルを煽ってみると、同じ症状が出ます。
うーん、やっぱ症状としては吸気が足りないだわ。

ま、まさか!!
ここでピーンっときました。

タンクの裏面を見ると

このようにタンク裏側に吸入音を低減させるための
スポンジが貼り付けてあります。
タンクもアールしているし、そこに貼り付けてあるスポンジも
写真のようにアールしています。
一見ちゃんとついているように見えますが、
一部スポンジの接着が剥がれてペコペコしている!!!

手で触らないと浮いているかどうか見た目では分かりません。

エアクリーナーの吸入工付近のスポンジが遊んでいるので、
吸入負圧が高くなったときだけ、スポンジが吸入口に吸い込まれ
口を塞いでいたわけです。

だからタンクを持ち上げて点検している時は症状がでない。
だんだんとスポンジの接着が剥がれてきて
症状が出る回転数が落ちてきたわけですね。


全ての因果関係がつながった!!


原因はこのスポンジ。


吸入口の真上に来る部分だけスポンジを撤去。


テストランすると見事に上まで回るようになりました。



SV650に限らず、おそらく400も同じ症状のものがあると思います。

あまりいませんが、SV乗りの人は参考にしてください。


あー、イグナイター買わないで良かったー!!

時間がかかった割には、原因はしょうもないことでした。トホホ・・・
やはり最初のフィーリングってのは大切なんですね。

おしまい。


次回は点火不良で悩んだマジェスティー125(キャブ車)のお話です。
お楽しみに!!

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