環境問題の違和感。
ときどき考えます。
今朝、車検に向かう軽トラの中で
ラジオを聞いておりましたら、
徳島県勝浦郡上勝町で行われている
「ゼロウエイスト」運動が取り上げられておりました。
なんと、上勝町ではゴミ回収車が走っておりません。
家庭の生ごみはすべて各家庭で生ゴミ処理をして
堆肥として再利用。
また、生ゴミ以外の家庭から出るゴミは
各家庭でゴミステーションに自ら運んで
34分別して、可能な限りリサイクル資源として
ゴミを再利用しているようです。
焼却処分や埋め立て処分になるゴミは
極力出さない、というスタンスで
活動が行われているようです。
ゴミの総量を削減していくということは
それだけ環境にやさしく、
また、ゴミ回収車が動かないでよいということで
その分、CO2排出を減らしている。
とまぁ、そんな感じの内容でした。
ゴミを減らすということは
大変すばらしいことですし、
その分環境負荷が減るので、
素晴らしいことですが、
ちょっと違和感を感じました。
ゴミ回収車が動かない代わりに
各家庭でゴミステーションにゴミを出しに行っている、
という部分。
一見、CO2排出削減に貢献しているように感じますが、
各家庭でゴミを運ぶ際、自家用車を利用するのであれば、
回収車が回っているよりも多くのガソリンを使用し、
多くのCO2を排出していることになりはしないか??
各家庭がゴミを出しに行く際に使用したガソリンの総量を
データとして計算し、
ゴミ回収車が使うガソリンの総量と比較しなければ、
本当に環境にやさしいかどうかはわかりません。
上勝町のホームページを見ると
平成24年度の人口は
男888人
女978人
総人口1866人
世帯数853
となっております。
小さな町ではありますが、
世帯数が853ありますので、
この中で歩いてゴミステーションに行くことにできる世帯を
除いたとしても、相当数の車が
ゴミを出すために動くことが予想されます。
ゴミ回収車を動かして、
効率よくゴミを回収するほうが
もしかしたら環境にやさしいのかも、しれません。
焼却ゴミが減ったことによる
CO2の削減量。
ゴミステーションまで各自でゴミを運ぶことによって出る
CO2の増加量。
などは計算すれば出すことができる筈です。
しかし、そのデータは出ていません。
環境保護をすることは後世のために良いことですし、
これからますます取り組んでいかなければならないことに
間違いはありあせん。
しかし、今行っている環境運動が
具体的にどのように環境に寄与しているのか?
という科学的実証があまりにも足りない気がします。
そもそも、環境問題が取り上げらるようになったのは
アメリカが主導して国連に
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)を作った時からですが、
そのアメリカは日本人の2倍の電気を使っていながら
京都議定書に批准ぜず、CO2排出権取引のみ
推し進めているわけです。
こへんもどうも解せません。
環境問題をモラルとして進めていくことには
完全に同意しますが、
環境保護活動が政治や金儲けに
利用されるようではいけません。
しっかりとした検証と科学的根拠を
見極めて、ゴミを減らしていかなければなぁと
ラジオを聴いていていて思った次第です。
おしまい。
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