日本は中国に抜かれたとはいえ
世界第3位の経済大国です。
戦争直後は貧乏でしたが、
三種の神器である
冷蔵庫も洗濯機もテレビなどは
いわゆるワーキングプアーと呼ばれている人ですら
持っていますし、
それだけではとどまらず、
いつでもどこでも快適にインターネットを使っています。
車もバイクもあり
公共の交通機関は全国に網の目のように走り、
日常生活を非常に快適に過ごしております。
日本にいるとこれら環境は
当たり前のように感じていますが、
世界に目を向けると
冷蔵庫も洗濯機もテレビもないだけでなく、
水道もガスもなく、
1日1ドル以下で生活している人が
世界には約12億人もいて、
5億人が餓死か栄養不足で苦しんでいる状態です。
地球上には72億人の人が生活していますが、
日本のような快適な生活を送れる人は
世界の上位約10%足らずの人たちです。
格差社会が進んできた日本ですが、
地球から離れて宇宙から地球を見ると、
地球全体はとんでもない格差社会であることが分かります。
1日1ドル以下で生活するとなると、
年間365ドル以下で生活することです。
1ドル114円としますと、
41610円/年しかお金を使えない生活です。
苦しいなんてもんじゃない。
家族で1回ディズニーランドにでも行けば、
住んでいる場所にもよりますが、
4万円くらいは無くなっちゃいます。
人間は皆平等であるべきです。
が
現実には想像を絶する超格差世界が
蔓延していることになります。
世界中の人が
冷蔵庫も洗濯機もテレビもインターネットも車もバイクも
日本のように自由に使えるようになることが、
人道的には望ましい状態であると言えます。
そのためにはまだまだ生産活動は必要で、
冷蔵庫も洗濯機もテレビも
実際に必要としている人がいるわけですから、
ドンドン作らなければいけないはずです。
もし、世界中の人たちが日本人と同じような生活を
送れるようになったとしたら、
世界のエネルギー消費量の総量は
現在の何倍になるか想像がつきませんが、
WWFの「Living Planet Report」2004、によると
地球2.4個分のエネルギーが必要と言うことになっています。
もし、世界中の人たちがアメリカ人と同じような生活を
送れるようになるとしたら、地球5.3個分だそうです。
つまり、人類は皆平等であるとすれば、
全体としてエネルギーは現在の5倍は使わなければ
到底平等とは言えないわけです。
しかし、
世界で最もエネルギーを使っている
上位数か国の先進国が
世界に向けてエネルギーを使うなということを言うわけです。
この17年間地球の温度は変わっていないのに、
温暖化しているとウソを言い、
エネルギーを使うなと言うことは
冷蔵庫も洗濯機もテレビもなく、
ガスも水道もない地域で
1日1ドル以下で生活している人の生活は
もうどうでもいい、と言っているのと同じような気もします。
エネルギーを使うなと言うことは
イコール消費するなと言っていることと同じですから、
地球温暖化を声高に叫ぶことは
世界の超格差世界を是認しなければ
成り立たない議論であることがわかります。
今の生活を1/3にする覚悟がある人のみ
エコを語る資格があるんだと
私なんかは思います。
地球温暖化論というのは
地球の温度が上がっているとか下がっているとか
事実としての観測値を無視して行われるわけですから
その本質は
途上国の発展を阻害し、
先進国の優位性を確保するために、
経済的な観点で発展してきた論法という側面があると
私は強く思います。
次回は環境問題とお金について
書いていきたいと思います。
おしまい。
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