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2015/01/30

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イスラム国のテロについて考える
イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループによる
日本人人質事件は、ジャーナリストの後藤健二さん(47)と、
ヨルダンで収監中のサジダ・リシャウ死刑囚との
交換が行われないまま、
イスラム国が人質を殺害する期限とした29日の日没が過ぎました。

すでに殺害された可能性のある湯川さんも
その安否は正確にはわかりません。
まだ生きている可能性もゼロではない。

後藤さん、湯川さんが
生きて日本の土を再び踏めるよう
ただただ祈るばかりです。


さて、報道によると
イスラム国はテロ国家で極悪非道な暴力集団
と言うことになっています。

フランスでは
「表現の自由」「テロには屈しない」と
イスラム教の開祖ムハンマドを侮辱するかのうような
風刺画が紙面に出したうえで
100万人を超えるデモ行進が各国首脳を交えて
行われました。

フランスは
18世紀後半フランス革命で
「自由・平等・博愛」を挙げ
近代市民主義諸原理の土台を作り上げました。

王朝の封建社会から市民社会・民主主義の土台が
この時から世界中に広がりだしました。

それだけにフランス人の心の中では
「自由」という観念は
日本人のそれより、ひときわ強いのかもしれません。


テロは無差別殺人なわけでしから、
それ自体には断固反対ですし、
そもそも暴力により自らの主張を通すという行為には
賛同するわけにはいきません。



しかし、
別にイスラム国の肩を持つわけではありませんが、
彼らの言っていることも分からないでもありません。

理由は以下の3点です。

①テロも空爆も同じ暴力。

お腹に爆弾を巻いて自爆テロをすることと、
アメリカが地球の反対側から飛行機に爆弾積んで
イスラム国に空爆するのと
なにが違うのか私にはわかりません。
アメリカは国連決議を経ずに、
また、イラクやシリアからの要請があるわけでもなく
協力国と共同で空爆を行い
既に6000人以上の人を殺害しています。

どっちもどっち

②国を取り戻す行為

第一次世界大戦以前は
中東にはイスラム教徒が多い
オスマン帝国という国がありました。
しかし、
大戦のさなかの1916年
イギリスとフランスが結んだ密約「サンクス・ピコ協定」
によって戦後オスマン帝国の山分けする約束を
ひそかに結びます。
そうして戦後、中東を分断する国境線が実際に引かれました。
シリアとイラクは2つの国家に分断されました。

国境線を見てください。
直線です。

普通、国家と国家の境界線(国境)は
山脈や川、海など、地政学的原因によるものや
民族的宗教的な原因などで分かれるものですが、
定規でピッと引いた直線的な国境など、
通常の国家の成り立ちではあり得ないことです。

人為的に引かれた国境によって
宗教も民族も分断されました。

今日の中東の混乱やイスラム国の台頭の根本的な原因は
欧米諸国が石油利権を狙って
勝手気ままに決めた国境線が
その原因の1つでもあります。

テロ行為など暴力的手段にるやり方は全否定しますが、
欧米諸国によって
失われた国家・文化を取り戻したいという気持ちも
分からないでもありません。

③自由・平等・博愛は誰のもの?

自由も平等も博愛も
誰のものでもありません。
地球上に生まれたすべて1人1人の人間のものです。
そうでなければとても平等とは言えません。
しかし、
18世紀後半に起きたフランス革命は、
「自由・平等・博愛」を掲げて行われた革命なわけですが、
フランスで女性の参政権が認められたのは
そのおよそ100年後です。
フランス革命当時に、
女性の自由・平等はありませんでした。
また、
1885年ドイツのベルリンで行われた
「アフリカ分割会議」
ヨーロッパ列強国が集まって
アフリカ全土を勝手に分断して
各国の利権調整が行われました。

アフリカにも住んでいる人がいるのに、
アフリカの人はこの会議には一切参加させず、
ヨーロッパだけで勝手に国境線を引きました。
アフリカの地図を見てみてください。
やはり直線ばかりです。

フランス革命で「自由・平等・博愛」と言ってはいますが、
その実質は、
「白人男性の」「自由・平等・博愛」と言うことで
アフリカの人たちや
中東の人たち
女性には
「自由・平等・博愛」は認めませんでした。

18世紀後半から100年以上にわたり、
白人男性以外の自由も平等も
国家を作る自由すら認めなかったわけです。

そんなフランス人が
ムハンマドを侮辱する風刺画を紙面に載せ
「表現の自由を守る」と声高に叫んでも、
私にはどうしてもすっと心に入ってきません。

表現の自由には
人を侮辱する自由は含まれていないと
私は思います。

もし、自分の妻や父・母などが、
いわれもない理由でメディアに取り上げられ
侮辱した風刺画が紙面に載ったとしたら、
また
そのことに対して
各国の首長が列挙して
「表現の自由を守れ」と100万人からのデモ行進が
行われたとしたら、
もう、恐ろしくってなにも言えなくなってしまいます。

建国者や国の首長
またイエス・キリスト、ムハンマド、釈迦など、
多くの人から尊敬された人物を
自分勝手な理由で侮辱して良いわけがありません。

そういった人物にはそれなりの敬意を払うべきです。

イエス・キリストやローマ法王を侮辱した風刺画を
白人社会以外の国の新聞が載せたら、
フランス人はなんというでしょうか?


たった100年前まで
ほんの100年前まで、
フランスをはじめ、ヨーロッパ列強国は
有色人種や他民族の自由も平等も
一切認めていなかったじゃないか!
世界中を暴力によって植民地にして、
暴利をむさぼっておきながら
そのことに一切謝罪することなく、
自分たちの「自由」だけを主張しているように
私には見えてしまいます。

自由・平等・博愛は誰のものでもありません。
地球に生まれたすべての人のものです。


力(空爆)によって
イスラム国を解体できたとしても、
上記に示したような根本的原因を取り除かなければ、
第二のイスラム国、第三のイスラム国が
出てくる可能性は否定できません。

テレビやラジオ、新聞など、
日本のメディアに乗っかってくるのは
イスラム国が一方的に悪くて
日本人を含んだ欧米諸国の主張こそが善である。
という前提に立っています。

メディアに出てくる大学教授・知識人・評論家などは
サンクス・ピコ協定の話や
アフリカ分割会議など、
18世紀後半からおよそ100年間にわたる
欧米諸国の植民地政策には一切触れません。

イスラム国の台頭という「結果」には
必ず「原因」があるはずです。

その原因を探り、丁寧に取り除いていくことこそが
必要なんだろうと思います。

「力」でテロの根絶はできないと
私は思います。


ま、しかし、
イスラム国に参加している多くの若者や兵士には
もしかしたら高い志があるかもしれませんが、
上位にいる人たちは
単に石油利権を獲得し
金と権力が欲しいだけかもしれません。
それを暴力によって勝ち取ろうとしているのであれば、
それは阻止されてしかるべきです。

なんの情報もありませんから、
その辺の判断はできません。



繰り返します。

後藤さん、湯川さんが
生きて日本の土を再び踏めるよう
心から願います。



おしまい。

追記

1月は通例ひまですから、
いっぱい日記を書きたかったわけですが、
なぜか猛烈に忙しく、
なかなか日記が書けませんでした。。。。

バイクの話もいっぱいありますが、
1月を総括すると、
やっぱテロかなぁと思いまして、
またこんな感じの日記になってしまいました。
すいません。。。。

来月こそは
バイクの話を・・・


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