世界の三大宗教の２つ、
キルスト教とイスラム教は
宗教そのものの成り立ちが
性悪説から始まっております。
食べちゃいけないリンゴをアダムとイブが食べたことで、
神様に怒られて、その罪として地上に落とされた。
と言うことになっていますから、
人間は生まれながらにして罪を背負い、
罰を受けていることになります。
仏教も世界の３大宗教となっておりますが、
数字的にはヒンドゥー教徒の方が圧倒的に多い。
しかしながら、世界の３大宗教とはなっていません
。
ヒンドゥー教はもともとバラモン教という
アーリア人がインドの先住民族バラヴィダ族を支配するために
作り上げた宗教であるわけで、
その名がごりがカースト制度に表れております。
また特定の開祖というものが存在していない点でも
世界宗教としてはカウントされておりません。
ヒンドゥー教が性善説か性悪説かというのは
諸説あると思いますが、
生まれ持って業（カルマ）を背負い、
解脱に向かって努力するという姿勢を考えれば、
性悪説と言っていいと思います。
仏教はというと、
個人的には性善説だと思っておりますが、
この辺はよくよく調べてみないとわかりません。
ともあれ、
世界の信者数は
キリスト教 ２０億人
イスラム教 １３億人
仏教 ３億６千万人
（ヒンドゥー教 ９億人）
とされております。
世界の人口が推定７２億人ですから、
約４２億人が性悪説をとっていることになり、
世界の人の約６０パーセントが性悪説と言うことになります。
仏教色が強い神道というのが日本ですが、
神道は開祖もいなければ、戒律もない、
これが宗教ということができるのかどうかは
わかりませんが、
世界的には非常に特殊な宗教で、
日本のように性善説をとっている国は
どちらかと言えば、
かなり少数派と言うとになります。
さてさて、
世界で起こる日々様々な事件や報道に対して、
自分が性善説に立っているのか
性悪説に立っているのかで
そのとらえ方が大きく変わってくるとお思います
。
例えば、
最近話題の集団的自衛権の問題に対しても、
性悪説を取れば、
日本は再び戦争をしようとしていると思えますし、
性善説を取れば、
日本を守るために、抑止力（戦争をしないために）は必要だ、
と言うことになります。
特定秘密保護法に関しても、
性悪説を取れば、
警察行政の利権拡大だし、
国民を締め付けるものだ。
となりますし、
性善説を取れば、
日本の秘密情報を守るためには必要だ
となるわけです。
議論の分かれる多くの問題も
どちらの意見も一定の的を得ていますし、
どちらの意見も一定の理解はできます。
しかし、私的に最近思うことは
日本人全体を見れば、
数パーセントとはいえ、
猟奇的な無差別殺人事件を起こす人もいますし、
サイコパスの人もいます。
無作為に硫酸をぶちまける人もいるわけです。
一方で、
本当に日本のためを思い、
個人的な願望という枠を超え、
日々努力している政治家や国家公務員の方もいるわけです。
そりゃ政治家にも国家公務員の人にも
悪い人はいるとは思いますが、
悪い人のことを考えて方針を決めるのと
良い人のことを考えて方針を決めるのと
どちらが良いのか？
人のために尽力している人を応援する社会の方が、
より明るい社会がやってくるのではないか？
と思います。
今日の散文。
おしまい。
