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2015/08/09

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広島・長崎に黙祷
1945年8月6日、午前8時15分、広島に
同年8月9日、午前11時02分、長崎に
原子爆弾が投下されました。


同日、同時刻に、1分間の黙とうをしました。


爆心地から半径2キロ以内にいた人はほぼ全滅。
原爆投下後、5年以内に被ばくによる死者を含めると
広島で20万人
長崎で14万人の尊い命が失われました。


たった2発の核兵器が34万人もの命を奪ったのです。

アメリカは原爆を落としたことで
日本本土決戦が避けられ、
結果として多くの人命が救われた、と
言っておりますが、
救われた人命とは
アメリカ人兵士の人命であって、
日本人の一般市民の人命は
問題視されていませんでした。

日本は真珠湾を攻撃しましたし、
仏印進駐や日中戦争で
戦争を行いましたが、
戦ったのはすべて敵の兵士であって、
一般市民を無差別に攻撃するようなことは
ありませんでした。

アメリカは終戦間際の日本本土の実情を知っていました。
1945年4月にドイツが降伏。
枢軸側でただ一か国
日本だけが、世界44か国と戦っていた状態です。

男性はほとんど外国の戦地に赴き、
それでも兵士が足りなかったので、
まだ年若い学生も学徒出陣の名の下、
戦場に派遣されておりました。
学徒の多くが神風特攻を行い、
多くの命が失われておりました。

日本本土に残っている人は
老人・女性・妻と幼い子供ばかりという状態であることを
アメリカは知っていました。


東京大空襲や横浜・名古屋に大空襲を行い、
多くの一般市民を殺したのち、
租界で空襲のない都市(広島や長崎)に
人が集まったところをさらに狙って
原子爆弾を落としたのです。

原爆投下実験の際は
アメリカ本土に日本家屋の正確なレプリカで街を作り
どれくらいの被害ででるか、確認もしています。

何が起こるか?

原爆を実戦投入する前から、
おおむねの予想はできていました。

原爆による被害を正確に確認するために、
今まで一切空襲をしていない街
広島が第一目標とされました。
ここに落とすことを決めたのは
ルーズベルトの死後、大統領職を引き継いだ
副大統領のトルーマンでした。




原爆は当初の計画ではドイツに落とされるはずでしたが、
アメリカで原子爆弾が完成する前
1945年4月にドイツが既に降伏し、
原爆投下の計画はとん挫しておりました。

アメリカは原爆を作りはしましたが、
使う相手を失っている状態にありました。

日本が降伏するのは時間の問題であったことは
間違いありません。

アメリカとしては
一刻も早く、また日本が降伏する前に
原爆を使いたい、
というベクトルがかかっていたことは容易に想像できます。


「原爆投下によって多くの人命が救われた」
と言うのはあくまで表向きの
アメリカ人のための
アメリカ人のよる
アメリカ人の勝手な正義であって、

日本人のしかも一般市民が30万人以上死のうが
関係のないものでした。


原爆を落とさなくても
日本が降伏するのは
時間の問題であったのにもかかわらず、
全く身勝手な利己的で一方的な正義により、
原爆は非情にも投下されました。

広島ではウラン型原子爆弾を、
長崎ではプルトニウム型原子爆弾を、
2度に渡り使用したわけですが、
日本を降伏させるのが目的であれば
よしんば、1発でも良かったはずです。

タイプの違う原子爆弾を使ったという
歴史的事実を見ても、
原爆投下が人体実験であったと言っても良いと思います。



繰り返しますが、
日本も外国にでて、多くの戦いをしましたが、
戦ったのは敵兵であり、
攻撃したのは軍事施設でした。
一方
アメリカは戦争とは何の関係もない
一般市民を無差別に殺しました。


ここには決定的な「差」が存在しています。



アメリカが
34万人もの一般市民を無差別殺戮した事実に
私たちは今一度目を向けなければいけません。


戦後、東京裁判によって
日本が悪
アメリカが善
という図式があらゆる根底に作られた。


原爆によって第二次世界大戦が終わった。
原爆使用は正しかったのだ。
という教育が今でもアメリカで行われていますが、

おもうに、

広島・長崎の実情を知れば、
多くの善良なアメリカ人は
心を病むでしょう。

普通の心を持つ、普通の人間であれば、
兵士でもない一般市民を
無差別に大量殺戮した事実を
真正面から受け止めることはできません。
事実を事実として受け止めれば、
とてもじゃないけど、
まともではいられなくなります。
100歩譲ってアメリカの立場に立てば、
アメリカは
原爆投下がいかに正しかったのか、
ということを必死になって教育しなければ
ならなかったのでしょう。


たった2発の原爆で34万人が
大東亜戦争全体では310万人の
日本人の命が失われました。

終戦間際の硫黄島の戦いや
神風特攻隊
さらにさかのぼれば、
日露戦争の203高地
日本は絶大な被害を出してでも
決して引くことはありませんでした。

アメリカが戦争で負かした国で
唯一解体をまぬかれたのは
後にも先にも日本ただ一国だけです。

日本人の底力を
アメリカは知っているのです。
世界は知っているのです。


今、こうして発展した日本で、
平和に暮らすことができるのも
先人の底力があればこそです。

どんなにやられても、
誇りを忘れず、
侮辱に屈さず、
必死になって日本を守ってくれた。

戦争を肯定する気もありませんし、
特攻隊を美化し肯定する気も
さらさらありません。
しかし、
日本は戦争には敗れましたが、
心までは失わずにこれたのは
先人のこの底力あったからだと、
私は思います。




2度と悲惨な戦争を起こさないために、
何をするべきか?

感情論ではなく、
事実を真ん中から見つめ直し、
具体的に平和を守る術を
今一度、一段深く、考えなければいけません。

8月はそのことを考えるのに、
最善の月だと思います。



広島・長崎で犠牲になった34万人に
310万人の英霊に

黙祷。











おしまい。
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