3/15のニュースで
大阪の市立中学校校長が全校集会で
「女性に最も大切なのは子供を
2人以上生むこと」などと発言したことについて
馳浩文部科学省大臣が
「軽々に発言すべきでない」と批判したそうです。
さらに、
大阪市教育委員会は校長の処分を検討しています。
気になったので
校長の発言全文を見てみると、
下記のような内容でした。
以下コピペです。
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今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。
特に女子の人は、まず顔を上げて良く聴いてください。
女性にとって最も大切なことは、
こどもを二人以上生むことです。
これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。
なぜなら、こどもが生まれなくなると、
日本の国がなくなってしまうからです。
しかも、女性しか、こどもを産むことができません。
男性には不可能なことです。
「女性が、こどもを二人以上産み、育て上げると、
無料で国立大学の望む学部を能力に応じて入学し、
卒業できる権利を与えたら良い」と言った人がいますが、
私も賛成です。
子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、
学校の先生、看護師などの専門職に就けば良いのです。
子育ては、それ程価値のあることなのです。
もし、体の具合で、こどもに恵まれない人、結婚しない人も、
親に恵まれないこどもを里親になって育てることはできます。
次に男子の人も特に良く聴いてください。
子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。
女性だけの仕事ではありません。
人として育ててもらった以上、
何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。
子育てをしたら、それで終わりではありません。
その後、勉強をいつでも再開できるよう、
中学生の間にしっかり勉強しておくことです。
少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。
やっぱり結論は、
「今しっかり勉強しなさい」ということになります。
以上です。
(HUFF POSTより引用)
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私には何が問題なのかわかりません。
校長の言っていることは事実です。
日本の出生率は1.4くらいですから、
このまま推移すると、
日本人が居なくなりますので、
日本と言う国は無くなります。
女生徒たちの中には
一生懸命勉強して
将来自分がなりたい職業などの「夢」があるのに、
校長先生がこのような話をすると、
女生徒の夢を挫く。
などど、コメンテーターが批判していたようですが、
では、
「専業主婦になりたい」という「夢」を持っている
女生徒の気持ちはどうなるんでしょう?
2014年10月19日のマイナビニュースで、
サイバーエージェントが行った
スマートフォン向け女性限定完全匿名掲示板アプリ
「GIRL'S TALK」でのアンケート調査が行われています。
内容は
「専業主婦になりたいか」という質問。
同調査は9月18日~23日にかけて行われ、
835名から回答されています。
結果は51%の女性が専業主婦になりたいと
返答しています。
ま、
この結果が全てではありませんが、
全ての女性がキャリアウーマンになりたいと
思っているわけではないのは事実です。
私は安倍政権を基本的には応援しているわけですが、
「女性が輝く社会」
と言うのだけは、いまいちピンときません。
人口減少に伴って
労働人口も減少の一途をたどっておりますので、
日本の働き手はどんどん減っています。
女性も今まで以上にどんどん社会に出て
男性と同様にバリバリ働いてもらわないと、
日本の稼ぎ(GDP)が減ってしまう。
女性がさらに社会に進出し
ガンガン稼いで、納税してください。
ということです。
確かに、
女性が働きやすい社会を作ることは大切ですが、
「女性が輝く社会」と言うのは
案に働いている女性が輝いているということを、
強要しているようにも見えます。
んじゃ、
専業主婦は輝いていないんかい??
働いている女性が輝いていて、
専業主婦は輝いていない?
これこそが、女性差別の表れではないでしょうか?
日々の生活があってこそのお仕事です。
炊事・洗濯・掃除・子育て、
どれをとっても、仕事以上に大切な
生活の基盤です。
一生懸命に専業主婦をされている方は
働いている女性と同様、
私にはピカピカと輝いてみえます。
今回の校長先生のご意見に対して、
批判されている方は
専業主婦になりたいという「夢」を持っている
女生徒の「夢」を挫くことに繋がってはいませんか?
ニュースの土台が
あまりにも一方的な感じがします。
現に女性の約半分は
専業主婦になりたいと思っているわけですから、
そういった「夢」をもっている女性に対して、
社会的なプレッシャーを与えているということも、
少し考えたほうが良いと
私なんかは思います。
背景には
欧米的な「男女平等」という考え方があると思われます。
日本は太古の昔から、もともと男女平等です。
日本の祖神である天照大神は女性の神様です。
卑弥呼も女性
百人一首の歌人も半分以上女性です。
平安(9世紀)から女性歌人(小野小町)がおりました。
一方で西洋はどうでしょう?
神は男性であるアダムを作った後に
アダムのあばら骨から女性のイブを作りました。
もともと女性は男性の所有物という観念です。
チョコレートで有名なゴディバもロゴマークは
裸の女性が馬に乗っていますが、
11世紀のゴディバ夫人を基にしています。
夫である伯爵が領民から多大な税金を取り、
庶民は大変苦しい生活をしていました。
妻が夫に物申すことなど、
当時のイギリスでは考えられない事でしたが、
ゴディバ夫人は税金を安くするよう提言します。
夫は全く聞く耳を持たず、
しつこい妻に難題をだします。
「お前が裸になって馬にまたがり
町中を闊歩しなさい。
そうしたらお前の夢をかなえよう」
と言ったそうです。
実際にゴディバ夫人は裸で馬に乗り待ちを闊歩しました。
町中の領民は家の扉を締め
カーテンをおろし、
夫人の裸を見ないよう努めました。
ちょっとした美談のように語られている
この有名な逸話も
当時の男尊女卑の状況を強く表しています。
18世紀になって
フランス革命により
人間と市民の権利の宣言(フランス人権宣言)が
採択されましたが、
その権利は白人男性だけの物でした。
女性の参政権が認められたのは
それから約100年も経ってです。
女性作家が出始めたのもこのころで
日本より遅れること約1000年です。
西洋では女性はもともと差別されていたので、
男女平等というフェミニズム思想が生まれたのです。
よくよく考えれば
ファーストレディーというもの
女性は男性の所有物という考えの名残だと思います。
大統領夫人は選挙で選ばれたわけでもないのに、
夫が大統領だと表に出されます。
レディーファーストを喜ぶ日本人女性もいますが、
あれも、裏を返せば
女性は男性の所有物だからです。
日本と西洋ではもともと女性に対する考え
そのものが違うと私は思います。
もともと日本は女性を差別なんかしていないのに、
いやむしろ、女性の方が上だったのに、
戦後、欧米思想が入ってくることで、
女性を差別する思想まで入ってきました。
西洋から入ってきた男女平等思想を
日本のフェミニストが勘違いしてとらえているように
私は思います。
奥様同士がホテルバイキングで2000円~3000円の
ランチを楽しむ傍ら、
旦那は妻からお小遣いをもらい、
ワンコインランチをケチって、
公園でカップラーメンをすする。
下げたくない頭を下げ
またの下とくぐって
一生懸命働いて
妻子のためにお金を稼ぐ。
どっちが上ですかね。
日本では妻の方が旦那よりは断然上なんです。
(別に不満ではありません。一応念のため)
西洋の人って
妻からお小遣いもらってますかね。
一回ちゃんと調べてみたいものです。
男は妻子のために死ぬのです。
それが、日本男児。
男は幸福になる必要はないんです。
妻子のために働くのです。
それが、日本男児です。
「武士とは死ぬことと見つけたり」(葉隠より)
これが日本だったのに、
曲がった男女平等思想が
今回の校長発言批判につながっているように
私には思えてなりません。
校長先生は事実を話しているだけで、
意見としては正論だと思いますけどね。
おしまい。
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