先日起きた元米軍属による死体遺棄事件。
各紙で米軍バッシングが巻き起こっておりました。
テレビ朝日では
「沖縄で抗議の声高まる」
「来月にも数万人規模の県民大会」
と報じていましたし、
NHK,朝日、毎日も同様に
米軍基地があるから事件が後を絶たない的な報道を
しておりました。
沖縄に米軍基地があるから犯罪が多いのか?
ちょっと調べてみました。
平成27年の沖縄県警犯罪統計資料
http://www.police.pref.okinawa.jp/docs/2015031700032/
によると
刑法犯の検挙人数は3295人
対して
米軍人・軍属及びその家族の
刑法犯の検挙人数は42人
同年の
沖縄県の人口は1427431人
対して
米軍人・軍属及びその家族は47300人
となっております。
刑法犯発生率は
沖縄 0.23%
米軍 0.08%
なんと、沖縄県の刑法犯罪率は
米軍の2.87倍もあります。
この資料からだと
沖縄の人の方が米兵より2.87倍も凶悪だ。
と言うことになってしまいます。
沖縄の治安を良くしたいのなら、
出ていくのは米兵ではなく、沖縄県民だ!
と言うことになってしまいますが、
朝日、毎日、NHKは
米軍基地があるから凶悪な犯罪が繰り返されているんだ的な
報道を繰り返しております。
事実を見れば、
米軍の犯罪発生率は極めて低いのは一目瞭然です。
しかし、そのことには一切触れず、
完全な印象操作を行っております。
しかも今回犯罪を犯したのは
海兵隊員ではなく、
アメリカ軍基地でインターネット関係の仕事をしていた
いってみれば、普通のアメリカ人です。、
しかも彼は2014年に退職していますので、
軍属ですらありません。
1人の普通の在日アメリカ人が犯罪を犯した。
というのが、正しい事実なわけですが、
「アメリカ人はひどい!アメリカ人出てけぇー!」
とはなりません。
もしそんなことを言えば
それこそヘイトスピーチです。
一体全体、何をどう見たら、
アメリカ軍出ていけぇー、となるのでしょうか?
1人のうら若き女性が
こん棒で暴行を受け、レイプされ、殺されているんです。
それを政治利用すんなよ、と私は言いたい。
叩かれるべきは犯人個人であって、
アメリカ軍云々という報道は
完全に政治的なイデオロギーを
無理やり被せているにすぎません。
事実を右でも左でもなく、
ど真ん中から見ればそうなると、
私は思います。
よく沖縄の米軍人が基地内にいる間の犯罪は
沖縄県警の犯罪統計には上がってきていないので、
上記の犯罪発生率の出し方は問題があり、
休日の全てを基地外ですごしたとしても
せいぜい100日であろうから、
発生率を3.65倍すれば、最低でも0.29%に、
50日基地外にいるとすると0.58%となり、
倍以上の犯罪発生率だ!
と言う意見があります。
しかし、この意見は間違いです。
では、
沖縄県外から観光で沖縄に来ている日本人は
どうなるのでしょう?
観光客が沖縄にいる時間は
せいぜい長くても一週間程度ですから、
残り358日は本土にいて、
本土での犯罪は沖縄県警の犯罪統計には
上がってきません。
365日÷7日=52.1ですから、
従って、本土の犯罪発生率を52.1倍にするのか?
と言う問題が出てきます。
これは論理破綻しています。
何より上記指摘は推測や憶測に分類されるもので、
事実かどうかのデータがありません。
1個人が起こした犯罪に対して
だから米軍がとか、全体を否定することは
単に事件を政治的に利用しようとしているようにしか
私には見えませんし、
そもそもそれはヘイトスピーチ以外の何物でもありません。
朝日・毎日・NHKは
しっかりとデータ(事実)を見て
きちっとした報道をしてもらいたいものです。
おしまい。
|