ロシアのクリミア半島侵攻
シリア内戦
イスラム国のテロ
中国の南・東シナ海での侵略
また、ブータンへの侵略
北朝鮮の核ミサイル
イギリスのEU離脱
アメリカの弱体化
フィリピンのドゥテルテ大統領の台頭
第二次大戦で唯一本土が戦場にならなかったアメリカ。
後出しジャンケンのように大戦に参加し、
漁夫の利的に世界の超大国にのし上がったアメリカ。
１９４５年から世界のボスとして君臨していた
アメリカなわけですが、
中東からの撤退を決めた２００９年から
アメリカは世界の警察としての役割を降りました。
もちろんその裏にはシェールガスの採掘技術が確立し
自国でのエネルギー供給が潤沢に可能となったのも
中東からの撤退を後押ししたのは事実でしょう。
アメリカは中東の石油に依存しなくても
自国の石油とシェールガスで
エネルギーをまかなえるだけでなく、
資源輸出国にもなり得ます。
膨大な軍事費と人員を割いて、
中東の利権を守る必要が無くなったとも言えます。
しかしそれはあくまで枝葉であって、
根本的にはアメリカの国力が低下していることが、
今日の世界の不安定化の大きな原因と
私は思います。
かつて超大国であった国。
ローマ帝国もモンゴル帝国も
膨張しているときはどこまでも膨張していきますが、
一度縮み始めると、
もうその流れは止められません。
アメリカのこの歴史の流れからは
抜け出すことができないでしょう。
恐らくアメリカはハワイくらいまで引いていくでしょう。
その時はもちろん、横須賀にも沖縄にも
アメリカの海兵隊はおりません。
アメリカの力が弱まることで、
今までアメリカに抑えられていた小さな力が伸びていきます。
ロシアしかり
イスラム国しかり
中国しかり
北朝鮮しかり、
フィリピンしかり
世界は新しい秩序で安定するまで、
戦国時代さながらの様相を呈することになると思います。
今こそ、日本の秩序を世界に示していくべき時なのだと
私は思います。
日本の秩序とは
１９４３年に開かれた大東亜会議の精神そのものです。
大東亜共同宣言
抑々世界各國ガ各其ノ所ヲ得相扶ケテ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ世界平和確立ノ根本要義ナリ。然ルニ米英ハ自國ノ繁榮ノ爲ニハ他國家他民族ヲ抑壓シ特ニ大東亞ニ對シテハ飽クナキ侵略搾取ヲ行ヒ大東亞隷屬化ノ野望ヲ逞ウシ遂ニハ大東亞ノ安定ヲ根柢ヨリ覆サントセリ大東亞戰爭ノ原因茲ニ存ス。大東亞各國ハ相提携シテ大東亞戰爭ヲ完遂シ大東亞ヲ米英ノ桎梏ヨリ解放シテ其ノ自存自衞ヲ全ウシ左ノ綱領ニ基キ大東亞ヲ建設シ以テ世界平和ノ確立ニ寄與センコトヲ期ス。
- 大東亞各國ハ協同シテ大東亞ノ安定ヲ確保シ道義ニ基ク共存共榮ノ秩序ヲ建設ス
- 大東亞各國ハ相互ニ自主獨立ヲ尊重シ互助敦睦ノ實ヲ擧ゲ大東亞ノ親和ヲ確立ス
- 大東亞各國ハ相互ニ其ノ傳統ヲ尊重シ各民族ノ創造性ヲ伸暢シ大東亞ノ文化ヲ昂揚ス
- 大東亞各國ハ互惠ノ下緊密ニ提携シ其ノ經濟發展ヲ圖リ大東亞ノ繁榮ヲ増進ス
- 大東亞各國ハ萬邦トノ交誼ヲ篤ウシ人種的差別ヲ撤廢シ普ク文化ヲ交流シ進ンデ資源ヲ開放シ以テ世界ノ進運ニ貢獻ス
難しいので
私なりに現代文に意訳してみます。
世界平和のためには共に栄えるという精神こそが大切だ。
ところが
イギリス・アメリカは自国の繁栄のためには
他国・他民族を圧迫し、徹底的な搾取を行う。
このために大東亜地域の安定は著しく覆された。
これが戦争の根本原因だ。
世界平和の確立には
・大東亜各国は相互に共同して大東亜の安定を確立し
道義にもとづく共存共栄の秩序を確立
・大東亜各国は相互に自主独立を尊重し、
共に友好を促進
・大東亜各国は相互にその伝統を尊重し、
各民族の創造性を伸ばし、
大東亜の文化を促進させる。
・大東亜各国は相互にその恩恵を提携し、
経済発展を図る
・大東亜各国は人種差別を撤廃し、文化を交流し、
進んで資源を解放して世界に貢献する
ま、かなりの意訳ですが、
大東亜各国と言う部分を
世界各国はというふうに置き換えると、
分かりやすいかもしれません。
今再び、世界は
力（軍事力）と金（経済力）で支配されつつあります。
ロシアにも
中国にも
北朝鮮にも
アメリカにも
フィリピンにも
イスラム国にも
どこにも
大東亜宣言の精神は入っていません。
アメリカ・ファースト（トランプ）
ロシア・ファースト（プーチン）
チャイナ・ファースト（周）
フィリピン・ファースト（ドゥテルテ）
これじゃーねぇー
共存・共栄の精神こそが、
次の世界の秩序足りえると
私は思います。
とは言え、
世界が混乱期に入っていくことは
間違いいありません。
自国防衛には
共存・共栄とは別に
しっかりと準備しておく必要はあると思います。
おしまい。
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