事実を見るにはどうしたらよいでしょう？
ここ数年、ニュースを見るにつけ
この思いがどんどん強くなっていきます。
現代はありとあらゆる
汚いもの、卑猥なもの、残酷なものが
ベールに隠されて見えないようになっています。
スーパーに行けば
綺麗にトレイに載せられて
ラップのかかったお肉が売っています。
牛も豚も鶏も
当たり前ですが、飼育され「と殺」されている。
と殺の現場はなかなか見ることができませんが、
ユーチューブなどでみると、
あまりにも残酷な映像で見てられません。
今でこそ、動画サイトでそういった映像を
見ることができますが、
全く知らずにいると、
普段何気なく食べているお肉も
生き物であることすら、
忘れそうにさえなります。
電気自動車もそう。
発電所で大量のＣＯ２を出しているのに、
電気自動車をゼロ・エミッションと言って
エコだと宣伝する。
排気ガスを出さないから環境を汚さないとするのなら、
家庭にあるエアコンもテレビも、
どんなに使ってもＣＯ２は出さないので
使えば使うほど環境にやさしいということになってしまいます。
そんなわけはありません。
太陽光発電も同様に
シリコンを作るのには大量の電気が必要です。
３の電気を使って、１の電気を取り出す矛盾。
太陽光発電では電気は作れない、
というのが現実です。
３の電気が作れるなら、
そのまま３のエネルギーを使った方が
より効率があります。
最初から火力発電を利用して
電気を取り出した方がの方がよっぽどエコです。
これが現実です。
また
日本にもかつて
四日市喘息や水俣病などの公害がありましたが、
現在の日本では脱硫技術が発展して
公害らしい公害は無くなりました。
でも、
世界を見てみると、
公害対策をしていない石油や鉄鋼、銅などの
採掘場が多い。
そういったところから原材料を輸入しているわけだから、
日本はきれいでも、
日本が使っている鉱物はきれいでも、
よその国の汚染はどんどん進みます。
自分の国がきれいだから
世界もきれいになっているとは限りません。
経済が発展すればするほど、
どこかの国が汚れていきます。
これが現実です。
テレビ業界は放送コードという自主規制で
言葉狩りが進み、どんどん肩身が狭くなります。
北斗の拳は再放送でいないし、
あしたのジョーも丹下のおっさんの汚い言葉が
放送コードに引っかかるので、
これも放送できません。
現実を見せないようにしているのは何も
大人の世界だけではありません。
子供の世界も同様です。
徒競走をすれば、
ゴール前で一旦止まって
全員で仲良くゴール。
お遊戯をすれば、
全員が浦島太郎で金太郎。
「かわいそうだからぁ～」
「順位が付くのは残酷だからぁ～」
と、現実の競争社会を経験させません。
子供たちから、競争を隠し、理不尽を隠し、
なかよしごっこ状態。
世の中は実に理不尽です。
理論や理屈が通らないこともままあります。
激しい競争もあります。
地べたはいつくばってゲロ吐いて、
それでも前に進まなくてはならないのが、
現実社会なんだろうと思います。
幼稚園→小・中・高→大学と
この理不尽さを乗り越えていかなければなりません。
それを少しずつ経験しなくてはいけません。
傷つけないし、傷つけられない、
泣かされないし、泣かさない、
恋しないし、恋されない。
これじゃーねぇー
大人になって社会人となった時、
社会の残酷さや厳しさを
突如として経験させられるわけですから、
そりゃ、一気にやられてしまいます。
自分の身を守るのためには
家に帰って閉じこもることくらいしかできません。
ありとあらゆる現実が隠され、
まるでバーチャルリアリティーの世界です。
どうも最近、現実感のないものが多いような気がします。
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