実にさまざなま場面で私たちは常に判断し、
常に選択を行っております。
人間はもちろん、動植物全ての行動原理として、
よりエネルギーを使わない、
最低限の力で、より効率の良い選択を行います。
細胞の並び方、ウイルスの形、
葉っぱの付け方など、
全て三角形が基になっていたり、
フィナボッチ数列を使っていたり、
素数を使っていたり・・・
自然と数学が深く結びついているのも、
最小限のエネルギーで最大の効果を得る
という目的を果たすために、
おのずと数学と深く結びついてくのだろうと思います。
人間も自然の一部。
人間の行動も無意識のうちにより効率の良い選択を行います。
行動経済学を見ても、
人間と数学との結びつきを深く感じることができます。
さて、非常に複雑化した人間社会。
そんな中で、私たちが日々行う判断は
はたして正しいものなのでしょうか?
人は何をもって正しいと思う判断を下せるのでしょうか?
知り得る全ての情報を得て、
過去の事実を整理・検討した上で、
あるべき未来を考えます。
知り得る情報が少なければ、
正しいと思える判断を下すことはできません。
過去の事実を整理・検討できなければ、
正しいと思える判断はできません。
あるべき未来がどのようなものが望ましいのか?
国民同士のコンセンサスを作るのは非常に大変です。
行動経済学によると、
人が判断を下す時、
「より楽な選択」をする傾向がある
とされています。
例えば、
ピザの注文を例にとると、
① 削除するものを選択するオーダー方法
全てのトッピングがすでにのっているピザから
削除したいトッピングだけを
横のチェックボックスから選択し、
クリックして注文するという、オーダー方法
② 追加していくオーダー方法
プレーンピザが書いてあるオーダーシートの横に
トッピングがずらっと書いてあるチェックボックスがあり、
好きなトッピングをクリックして選択するオーダー方法
売上的にはどちらが多いでしょう?
答えは①です。
ただチェックボックスをクリックするだけなのに、
それすらも人は面倒くさがります。
行動経済学の分野で有名なダン・アリエリーは
この講義中に
「人の怠慢さを甘く見てはならない」と言っておりましたが、
私は「人は常に最小限のエネルギーで
最大の効果を得たいから、なのではないか?」
と考えます。
最初に掲示されていたものを
人は最善の選択と思い込みます。
プロが進めるデフォルトが最も効率が良いと
考えるからです。
さて、大変長いですが、
ここからがいよいよ本題で、
それは、明日に続きます。
上記考察を踏まえた上で、
「報道の在り方」を考えてみます。
おしまい。
ダン・アリエリーの行動経済学
https://www.youtube.com/watch?v=8YlVsP8Rdlk&t=3433s
↑載せておきます。
興味のある方はどうぞ!
有名な先生の講義もこうして自由にいつでも見れる。
良い時代です。