命の重さを実際に測ることは出来ませんが、
その例を２～３上げてみます。
例①
１９７７年ダッカ日航機ハイジャック事件は
あまりにも有名ですが、
５人の日本赤軍が日航機をハイジャックしました。
犯人グループは身代金１６０億円（６００万ドル）と
服役中の９人の釈放を要求。
当時の総理大臣（福田赳夫）は
「１人の命は地球より重い」と
超法規的処置により９人を解放。
６００万ドルを支払った。
テロに屈した、と言えばそれまでですが、
福田総理の当時の葛藤は、はかり知ることができません。
福田総理の「１人の命は地球より重い」
この発言もとても有名です。
機長以下乗務員１４名
乗客１３７名
合計１５１名の命と６００万ドル+９人の釈放が
事実上天秤に掛けられ、
犯人の要求を飲む代わりに１５１名の命は救われました。
例②
ちょっと話は飛びますが、
現在行われているあるお芝居
橋爪功さん主演のお芝居「テロTERROR」
１６４人を乗せた旅客機がハイジャックされます。
犯人グループは７万人を動員している競技会場への
墜落を計画していました。
そのことを知った空軍少佐は独断で旅客機を撃墜。
７万人の命を守る代わりに１６４名の命が犠牲になりました。
空軍少佐は英雄か殺人犯か？
観客が陪審員となり、芝居の結末は２通りあるそうです。
いやー、実に面白そう！
見に行きたい！！
このお芝居はもちろんフィクションですが、
命の重さという、非常に重厚なテーマに
取り組んだ、面白いお芝居だと思います。
例③
日露戦争時の２０３高地攻略戦を含んだ
旅順攻囲戦全体での日本軍の死者は
戦死者１６０００人、
負傷者４４０００人と言われています。
この戦いに勝利していなければ、
日本海海戦での勝利もなかったでしょう。
つまり、
旅順攻略が失敗していれば、
日本は日露戦争に負けていました。
もし、日本が負けていれば、どうなっていたか？
日本人の死者は１６０００人では済まなかっただけでなく、
ロシアの南下政策で日本の半分が
ロシアとなっていたかもしれません。
１６０００人の犠牲の上に、
現在の日本国がある、と言えます。
共産圏に占領された土地がどのような運命をたどるか？
中国共産党のチベット制圧を見るとよくわかります。
チベット寺院の９０％が破壊され、
人口６００万人と言われていた人口のうち、
およそ20％の１２０万人が虐殺されました。
全く日本の報道には上がってきませんが、
戦後７０年以上たった現在でも、
同化政策は続いています。
チベット人女性の避妊手術・・・
チベット人同士の結婚では男性のパイプカット・・・
これが現在でも続いています。
これら抗議を中国政府は「テロ」と断定し弾圧。
チベット僧侶らの焼身自殺も
北京オリンピック後だけで２００名を超えております。
日本が共産圏の独裁政権に占領されていたら、
１億人の20％が虐殺（２０００万人）
その後７０年以上の同化政策
日本人女性は避妊手術の強要
日本人男性はパイプカット
大量の漢民族の流入・・・
ああ、もう書いているだけでゲボがでそうです。
日露戦争で勇敢に戦ってくれた兵士に
感謝しても感謝しても、
まだまだ足りないくらいです。
例④
第二次世界大戦。
この戦いで、
軍人約２１０万人
民間人約１００万人
合計３１０万人の犠牲者がでました。
日本は敗戦こそしましたが、
日本国がなくなることは避けられました。
もし日本が立ち上がらす、戦いを避けていたら、
日本はアメリカ・イギリス・ソ連・中国あたりに
4分割されていたかもしれません。
実際に「日本分割統治案」計画は存在していました。
北海道と西日本は「共産主義」
本州の半分だけが「自由主義」
ベルリンの壁が日本の中に２つも
存在していたかもしれません。
３１０万人の犠牲がなかったら、
日本は分断され、
朝鮮戦争が日本で起きていたかもしれません。
内戦が勃発し、共産圏では粛清と虐殺がはじまる。
その犠牲者は３１０万人では済まなかったと思います。
上記４例は大変重たい内容ですが、
例①とその他の例は
実は大変な差があります。
それを次回書きます。
重いテーマですので、
書くのに時間がかかります。
おしまい。
