先日テレ朝で放送されていた「相棒 劇場版Ⅲ」をチラ見。
最後の部分しか見ておりませんが、 捕まっている犯人はこう言います
「この国を守るためには武器を持たなければならない。
この国の人々は、自分たちの国が攻められたら、
友人が助けてくれると思い込んでいるようだが、
その友人は我々に危害を及ぼすかもしれない国と
手を組もうとしている。
そんな友人が我々を守ってくれるのか」
だからこそ
「自分の国は自分たちで守るしかない」と。 さらに
「核兵器を持ってもよい国と、
いけない国があるのはおかしい」
「本来なら日本は核兵器を持つべきだが、
それができないのなら生物化学兵器を持つべきだ」と。 それらのことを考えもしないあなた方は
「平和ボケという名の重い病に冒されている」 と・・・
なるほど、
これに対して主人公の水谷豊さん演じる左京は
武力による抑止力はもろく見えると指摘したうえで
「あなたこそ冒されていますよ、国防という名の流行病に」
・・・・
はぁ~
(溜息)
犯人の「生物兵器を持つべきだ」という主張は論外ですが、 「核武装するべき」かどうかの議論は必要だと思います。
「国防費過去最高の5兆2551億円」(朝日新聞)
「国防費2.5%増!」(朝日新聞)
安倍は戦争をしたがっている的な報道がありますが、 5兆2551億円はGDP比でたった1%
主要先進国の国防費はGDP比2%程度。
日本の国防費を10兆円としても、
世界的には一般的な国防費です。
そもそも、 なんで国防費を上げる必要があるんですか? お隣のC国の国防費の増加率をみたことないんですかね? 半島の状況を考えたことないんですかね?
国防費を上げたのは 「安倍さんが戦争をしたがっている」からですか?
違うでしょ~が~!
国防費を青天井で上げている国が隣にあるからでしょ~が~ ミサイル打ちまくっている国が隣にあるからでしょ~が~
第一次世界大戦が終わってから いかに平和を守るかを必至こいて考えて 国際連盟が作られましたが、 第二次世界大戦がはじまるまでは たった21年間しかありません。
1945年から現在までの73年間、 小競り合いこそありますが、 世界大戦はありません。
右でも、左でもなく、 事実だけを言えば、
核兵器が実用化されて以降
世界大戦はない。
これは事実です。
抑止力にもいろいろな考え方がありますが、 核による抑止力は一定の効果があるとみるのが、 客観的な見方であろうと思います。
また
他国との国防を含めた国力の差が
4倍を超えると、戦争が起こります。
強い国が弱い国に無理難題を押し付けるからです。
これも歴史の事実です。
かつての日本も同じ。
ハルノートを押し付けられた時、 日本とアメリカの国力の差は 何倍だったかわかりますか?
1940年の 日本のGDPは2017億ドル 対して アメリカは9308億ドル
その差は4.6倍です。
現在の状況を見てみますと、 2017年 日本GDP 4936億ドル 中国GDP 11232億ドル
約2倍の差があります。
もし「もったいない」とか、 全くのウソですが、「温暖化が」とかいって、 日本が経済成長せず、 アメリカ軍が日本から撤退して 自衛隊が国防軍になれなかったら、
日中の国力の差は簡単に4倍を超えます。
そうなる前に 「議論」する必要があるんだろうと思います。
日本の国力を落とす方向に誘導する人達こそ、
「戦争をしたがっている」人達だと
私は思います。
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