ライブドアニュースによると、
「各省庁で3日、新旧大臣の引き継ぎが行われ、新大臣は早速、初仕事に臨んだ。そんななか、柴山文部科学大臣が2日の会見で教育勅語の認識を問われ「現代的に解釈され、アレンジした形で、道徳などに使うことができる分野は十分にある」とした発言が波紋を呼んでいる。教育勅語は戦前の軍国主義教育の支柱となり、戦後、国会で廃止された。柴山大臣の発言に対し、野党からは「言語道断」などと批判の声が上がっている。菅官房長官は3日、「政府としては、積極的に教育勅語を教育現場に活用しようという考えはないし、一般論として、教育については教育基本法の趣旨を踏まえながら、学習指導要領に従って学校現場の判断で行うべき」と述べた。」
だそうです。
「言語道断」と野党からは批判の声が上がっている。
なるほど、
そもそも教育勅語とは
1890年の明治天皇のお言葉ですが、
原文は難しいので、
明治神宮公式サイトに乗っている口語訳を見てみます。
明治神宮公式サイト
http://www.meijijingu.or.jp/about/3-4.html
そこにはこのように書いてあります。
【教育勅語の口語文訳】
私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。
国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。
このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。」
まとめると以下のようになります。
【教育勅語の十二の徳目】
①親に孝養をつくしましょう
②兄弟・姉妹は仲良くしましょう
③夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
④友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
⑤自分の言動をつつしみましょう
⑥広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
⑦勉学に励み職業を身につけましょう
⑧知識を養い才能を伸ばしましょう
⑨人格の向上につとめましょう
⑩広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
⑪法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
⑫正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
うーーん。
これの何が悪いのか全くわかりません。
「言語道断」と断じている方々は
本当に教育勅語を読んだことがあるんでしょうか?
しかし、教育勅語は、
戦後の1948年、国会で
「根本理念が主権在君並びに
神話的国体観に基いている事実は、
明かに基本的人権を損い、
且つ国際信義に対して疑点を残すもととなる」
として、排除、失効確認が決議されています。
1948年です。
日本の敗戦が1945年
1948年はGHQの占領下に置かれていた時です。
戦前の日本は強かった。
日清・日露・第一次世界大戦を勝ち抜いたのも、
マレー戦をはじめ、
東南アジア各国から白人を追い出したのも、
硫黄島や沖縄戦で戦力以上の戦いを見せたのも、
終戦後であっても命を懸けて戦ったシュムシュ島の戦いも、
終戦後、インドネシアの独立のために、
2~3000人の日本兵が居残って
インドネシア独立のために戦ったのも
その精神の根本には教育勅語があったからではないか?
と私は思います。
GHQは日本の力の根源を極端に恐れた。
だからこそ、占領下の日本において、
教育勅語の排除・失効に全力を尽くした。
日本人の精神を衰退させるために・・・・
占領下とは言え、教育勅語が排除されたことは、
日本人としては屈辱ともいえる筈なのに、
一体全体、野党は何を持って
「言語道断」と何言っているのか全く意味不明です。
たぶん、読んだことないんだと思います。