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国とはそもそもなんでしょうか？
もちろん国は国民のものです。
でも本当にそうでしょうか？
グローバリズムが進んで行くと、
人・事・モノの出入りが自由になります。
世界でも国と国の境を越えて、
超国家型の組織を作っているのが、
EUです。
良い事もいっぱいありましたが、
制度不良が目立ってきた。
それが顕著に表れているのが、
合意なき離脱で揺れているイギリスなんだろうと思います。
安い賃金の労働者が大量にイギリスに入ってきて
イギリス国民の賃金は下がりました。
昨日・今日入ってきた移民たちが、
長年イギリス人が積み上げてきた年金や医療を自由に使う。
犯罪歴のある人がイギリスに入ってくるのを
イギリスは拒否できない。
出入国を管理しているのはEUという超国家組織です。
（近い将来日本でも同じことが起こります）
イギリス国民は怒っている。
イギリス国民はイギリスの主権を回復させたいと願っている。
ところが、
イギリス与党も野党も基本的にはEU残留派。
イギリス与党も野党も大企業もEUに残りたい。
したがって、
メイ首長が示した離脱案は建前上「離脱」といっていますが、
完全な離脱にはある条件が付いています。
それは北アイルランドの国境線が確定するまでは、
事実上EUに残留しているのと全く同じ状態が続きます。
北アイルランド問題はこちら↓
https://ja.wikipedia.org/…/%E5%8C%97%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%8…
イギリスはEU離脱
アイルランドはEU残留ですから、
国境と言う問題が再び持ち上がってきたわけです。
この問題を解決しない限り、
事実上イギリスがEU離脱できない
これがメイ首相が提案した離脱案。
アイルランドとの国境線がはっきりするまでの間は
離脱！とは言ったものの、
外国人は自由に入ってくるし
犯罪者の入国を止める権利も与えられなし、
EUへの供託金も払い続けなければならない。
そして、
イギリス国として他国と国際条約も結べないという
事実上、EU残留状態が続きます。
つまり、メイ首相の離脱案は
現実的には「残留」そのものです。
そりゃ国民は納得いきません。
2016年に行われた国民投票では
わずかな差ではありましたが、
国民はEU離脱を選んだ。
当然と言えば当然です。
グローバリズム。
「人は誰でも人種・宗教を問わず、自由で平等だ」
と言うと美辞麗句。
美しいですねぇ～素晴らしいですねぇ～
これに反対する人は恐らくいません。
しかし、グローバリズムを進めていく結果として、
国という単位が失われ、
結果的に国民は苦しくなる。
一部政治家と大企業だけが潤う経済システムが
出来上がってしまいます。
事実上、
共産主義国体制の国の現状と
同じような帰結へとつながるのが、
グローバリズムの正体とも言えます。
グローバリズムは
個人を最大限尊重する思想を根底に持ちながら、
結果的に個人を苦しめる方向に進めているのかも知れません。
イギリス人はもうそのことに
気が付いているんだろうと思います。
人間は1人（個人）では生きてはいけません。
何回も書いていますが、
集団を作ることで
人間は弱肉強食の自然界の中で
たくましく生き残ってきた種族。
決して1人（個人）では生きていけません。
個人を重要視しすぎたがために、
ヨーロッパだけでなく
世界は間違った方向に進んでしまったわけですが、
イギリスの合意なきEU離脱により、
再び国家観というか
地域社会としての集団の方が、
個人よりも重要なんだという方向へ
進むんだろうと思います。
自然の摂理からして、
地域社会としての集団（国家）を
重じることは、
まぁ普通のことなんだろうと私は思います。
先日の日記にも書きましたが、
イギリスは合意なき離脱へ向けて
準備を進めていると思います。
5.22 動きます。
その後、
イギリス経済がもし勃興したら、
EU加盟国は次々とEUを離脱するでしょう。
反グローバリズムの波が
いずれ日本にもやってきます。
おしまい。
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