XJR1200Rのスタータークラッチ。
良く滑るようですね。
先日車検で入庫したXJR1200Rも
エンジンが冷えている状態ではエンジンスタートが困難です。
セルボタンを押してもセルモーターは勢い良く回りますが、
スタータークラッチが滑って、
モーターの力がクランクに繋がりません。
あんまりセルのチョン掛けはしたくありませんが、
何十回とセルボタンを押したり離したりを繰り返すと
奇跡的にクラッチが引っかかって
エンジンスタートできるような状態でした。
バッテリーにも負担ですし、
マグネットスイッチにもあまり良くありません。
1200ccのオートバイを押し掛けするのも相当難儀です。
ネットで調べてみると、
XJR1200でも特に1型2型くらいまでに多く出る症状のようです。
ということは、FJ1100とかFJ1200も同様の症状がでるんでしょうね。
XJR1200のパーツリスト見てみますと、
3型からスタータークラッチの形状が変わっています。
なるほど、メーカーもこの症状を認知していたんですね。
パーツリストは下記PDF参照ください。
XJR1200R.pdf
スタータークラッチの前後のパーツは共通のようですから、
移植できそうです。
お預かりした1型のXJRに
3型のスタータークラッチを移植することにしました。
まずエンジンの下ろします。
お、重いです。
友人のバイク屋さん「ガレージ・ファン」の
佐藤さんに手伝ってもらいました。
フレームの一部が着脱できますので、
比較的エンジン下ろすのも簡単です。
1人ではこうゆう作業が厳しいですねぇ。
誰か雇わないといけないんでしょうけど、
とてもじゃないけど、給料出せそうにありません。
たぶん最低賃金以下。。。
条例が気になる時給です。
と、
話がそれました。
んで
サクサクばらしていきます。
ミッションには欠け・磨耗等なくとてもキレイです。
そして問題のスタータークラッチが顔を出しました。
これが↑セルモーターの駆動を
クランクシャフトに伝えるわけですね。
3型以降のスタータークラッチと比べてみると
上が1・2型のスタータークラッチ
下が3型以降のスタータークラッチです。
旧型が3点で力を伝えているのに対して、
新型は9点で力を伝えるようになっています。
ちょっと車種は変わりますが、
V-MAXのスタータークラッチも良く滑りますが、
これも3点で力が伝わるスタータークラッチです。
きちんと比べたことはありませんが、
見た目XJR1200前期型のスタータークラッチと一緒です。
ということは、
9点で力を伝えるスタータークラッチに換装可能なのでは??
だれか知っている方いらっしゃったら教えてください。
ま、V-MAXの場合、サイドカバーとフライホイール外すだけで、
スタータークラッチの交換ができますので、
リスクを背負って実験するまでもないかもしれませんね。
新しいスタータークラッチを組み付け後
車体にエンジン乗せて点検。
一発スタート。
移植しても問題なく作動しています。
これで大方重整備にめどが立ちました。
んが、
4月に入ってますます整備依頼が増えております。。。
ああ、私もツーリングに行きたい!!
お客さんにはバイクに乗ってあげてくださいね♪
といっておりながら、
自分はなかなかバイクに乗る時間が取れません。
お正月くらいにお客さんのH山さんから
XLR200Rを売っていただき、
任意保険にも入ったのに、
まだ1回もツーリングに行けてません。
パーツ問屋さんにパーツ取りに行くのに乗ったくらいです。。。。
晴れた日の宮ケ瀬にふらっと行って
芝生に寝転んで缶コーヒー!!
ささやかなツーリングですが、
自分の時間はなかなか取れないものです。。。
さぼっちゃおうかなぁ・・・
いやいや、
お待ちいただいているお客様がいっぱい居ますので、
ガッツで作業続けマッス!!
おしまい。
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