MF08のフォルツァZ。
走行距離は32000キロほどです。
クランクシャフトの大端部ベアリングにガタが発生
↓
その影響でピストンが暴れながらストローク
↓
ピストンスカートがシリンダーに接触、
熱をもって小端部も焼きつき。
↓
エンジンストップ。
という内容の整備が入ってきました。
たった32000キロでクランクが逝きました。
あまり事例がある壊れ方ではありませんが、
ごく稀に走行距離が30000キロ以下でも、
クランクの大端部ベアリングが逝ってしまうことがあります。
しっかりとオイル交換されているオーナーさんでしたし、
安物オイルを使っていた、というわけでもありません。
マフラーのみ社外品でしたが、
他はすべてノーマル状態です。
スクーターですのでガンガン走っていとも考えずらい。
普通に乗っていても30000キロくらいで
クランクが逝ってしまうこともあるんです。
エンジン分解時にオイルラインを特に入念に確認しましたが、
特にラインのつまりもありませんでした。
オイルポンプの吐出量も問題なし。
エンジン自体を下すのは簡単ですが、
外装を取り外すだけで体力がなくなります・・・・
スクーターのエンジンは構造が簡単でシンプルですね
大端部ベアリングが逝ってしまったクランクシャフト
新品のクランクに交換、もちろんベアリングも新品です。
全オイルラインの点検をしましたが、
全く問題ありませんでした。
普通の乗り方で乗っていて壊れたわけです。
このフォルツァは新車で購入されそうです。
エンジンの異常に気がついて
販売店に持って行ったそうですが、
簡単な点検をしただけで、
これ以上の診断(エンジン内部の診断)
にはお金がかかると言われ、
さらに半年以上放置状態がつづき、。
その後ザ・バイクマンに修理依頼があったわけです。
新車購入ですので保証が効いているか
書類を確認してみたところ、
お客さんがエンジンの異常に気がついて
販売店に持ち込んだときは、まだ保証期間内でした。
お客さんが販売店に持ち込んだとき、
販売店の方もお客さんも保証期間について
気が付いていませんでした。
なんとかならんものかと思いましたが、
すでに保証期間切れという対応だったそうです(残念です)
最近の250ccのスクーターは70万を超えているものも多く、
はっきりいって高級車です。
簡単に買えるような金額ではありません。
新車の組み付け精度にばらつきがあるのか
製品の素材や精度そのものにも、
ある程度の差はあるとは思います。
人間が組み付けているものですから、
ある程度のばらつきがあるのは
致し方ありません。
しかし、今回のような万が一のトラブルのために
新車には保証期間が設けれているわけです。
ただ、それを利用するかどうかは、販売店さんや
オーナーさんが保証制度に気がつくか否かで
決まってしまうところもありわけです。
オートバイを新車で購入された方は
一度、保証内容を確認してみてください。
メンテナンスノートなどに記載されています。
もちろん違法改造や、点検を怠っている場合など、
保証が効かなくなる場合もありますので、
日常のメンテナンスがされている、という最低限の
ルール等ありますので、熟読が必要です。
日常点検は怠りなく!
また
異常かなと思ったらなるべく早くご相談ください。
全力でサポートさせていただきます。
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