亀井さんの郵政改革案。
ゆうちょ銀行の預金限度額が１０００万円から２０００万円へ、
また、
かんぽ生命保険の保険限度額も１３００万円から２５０００万円へ
引き上げられるそうです。
なんじゃそれ！
小泉さんのときに国民の総意として
郵政民営化したんじゃないんかい！
と言いたいです。
こんな改悪をしたら、「ゆうちょ」と「かんぽ」にお金が集まるに
決まっています。
郵貯と簡保には３５０兆円もの巨額の資金が集まっています。
そしてその運用は国債などに投資され、
国の財政や特殊法人の非効率な経営を助長しています。
４４兆３０３０億円という過去最大の
新規国債発行額を補うためには
国債を買ってくれる受け皿が必要なわけですが、
それをほぼ無条件で買うのは郵貯と簡保です。
「国民」→「郵便事業」→「国」
というお金の流れ。
苦労して働いてもらったお金を、無駄に使う人はいません。
最大限の費用対効果を生むために一生懸命考えて
無駄を排除して効率的に使います。
企業であっても各家庭であっても全く同じです。
しかし、もらったお金はどうでしょう？
たまたまパチンコで勝ったお金はどうでしょう？
そういったいわゆる「あぶく銭」を使うときは
結構簡単に使ってしまいませんか？
簡単に手に入ったお金というのは簡単に使ってしまうものです。
そういったベクトルが国の税金の使い方や、
非効率な特殊法人の経営を助長しているのだと思います。
郵貯と簡保にお金が集まるのは郵貯と簡保自身が
経営改善をしたり、サービス向上をするからではなく、
国が限度額を引き上げるからで、
経営努力とはかけ離れたところにいます。
郵政民営化は、肥大化した公的金融機関のお金が
一般企業に流れる構図を作ったわけですが、
そうすることで世間にお金が流れ経済が活発に動きます。
経済が好転すれば税収も増える。
そこが狙いの１つだったわけです。
しかし、今行われようとしている亀井さんの郵政改革は
それとは真っ向から反しています。
郵政民営化は確かにデメリットもありました。
一般の企業と同じように企業努力で自立しないといけませんから、
効率化を求めざるを得ません。
そうすると、どうしても採算の合わない地方の郵便局は
縮小・統合されてしまいます。
地方に住むおじいちゃん、おばあちゃんなどお年寄りなどは
年金の受け取りや、保険の支払いなど、
郵便局に頼っていた部分も多くあり、
そういった方たちから不満の声は上がっていたのも事実です。
しかし、
今回の郵政改革でこの問題が解決するんでしょうか？
全国隅々まであるネットワークは郵便事業だけではありません。
民間の企業でも全国隅々までネットワークを持っているところは
いっぱいあります。
「コンビニ」や「宅配事業」などです。
インターネットの活用と
既にネットワークを持っている企業を組み合わせ、
規制緩和を行えば、
地方のおじいちゃん、おばあちゃんが困らないですむ方法は
いくらでもあると思います。
預金限度額を上げたことによって集まってきたお金で
採算の取れない郵便局が潰れない、という構図で良いのか？？
大変疑問です。
採算が合わないけど借金で続けることを「非効率」というのです。
国がバックについたからといって非効率で良いはずがありません。
その非効率な経営が今の借金大国を作ってきたんです。
膨れ上がった国債残高を最終的に補うのは
私たち１人１人の国民です。
その返済は将来「税金」という形で必ず帰ってきます。
それが嫌だから「郵政民営化」したんじゃないのか？
それが国民の総意だったのに、
一部地域の不満の声を聞くために、
国民全体の利益が損なわれていると言わざるを得ません。
ちょっと亀井さんが何を考えているのか意味不明です。
財政健全化のためには効率化は避けられませんよ！！！！
次の選挙はどこの党に入れるかマジで悩みますね。
おしまい。
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