MF08のフォルツァZ
走行距離130000キロを超えています。
ガソリンスタンドで給油後、
再始動できなくなった。ということで
南青山に引上げに行きました。
現地で再始動テストしてみると
マグネットスイッチが動く「カチッ」という音は聞こえる。
セルスイッチ~マグネットスイッチまでは電気が行っている。
でもセルは動かない。
マグネットスイッチからセルモーターへの太い配線が
切れることは考えずらいので、
おそらくセルモーターのブラシが磨耗して
コンミュテーターにブラシが当たっていない。
お店に持って帰って早速セルモーターを取り外します。
ここまでばらさないとセルモーターは外せません。。。
やっとセルモーターが取れました。
モーターを分解するとなにやら破片がいっぱい・・・
取り外したブラシ(相当磨耗していますね)
こちらが新品のブラシ
比べてみると
磨耗していたのがよく分かります。
130000キロは伊達じゃないです。
こんなに減るんですねぇ
さ、予想も的中し、サクッと整備も終わり、出荷しました。
んが、
翌日、エンジンが止まったとのことで
再度引上げに行きました。
セル以外触ってないけどなぁ・・・
何か整備ミスでもしたのかも!!
こういうときは整備士は冷や汗物です。
どうも駆動系からものすごい音が聞こえます。
一応後輪は回っていますが、
アイドリングでも駆動しっぱなし。
ブレーキをかけるとエンジンも止ります。
クラッチのリターンスプリングが切れたのか??
それにしても音がおかしい。。。
引き上げてすぐに駆動系を点検
ああ、ベルトが切れる2秒前
このフォルツァは5速変速可能なフォルツァZです。
ウエイトローラーの代わりにモーターの駆動で
ドライブフェイスを動かしています。
ベルトが一部切れそうになると、
ベルトの円周が回転部分で変化しますので、
変速にムラが出たのかもしれません。
ベルトを交換してテストランして出荷。
ふぅ、整備ミスではなかった。。。。ホッと一安心。
んが、
10キロほど離れたご自宅付近でまたしても止ったとご連絡!!!
どうやら前と症状は一緒。
すぐに引上げに・・・
またベルトが切れてたらどうしようと
心配しながら駆動系を再度分解。
するとベルトは無事でした。
となると、もっと奥深いところの何かが悪い。
ウエイトローラーを使っていませんので、
フォルツァZのドライブフェイスはほとんどバラす事はありませんが、
ドライブフェイスアッシーを取り外してみると
フェイスのシャフトピンがガタガタです。。。。
ここは本来ガタがあってはいけない所です。
なんと51000円もする高価なパーツ。。。。。
お客様に事情を説明してご注文することに。
こちらが新品のフェイスアッシー↓
非常に高価なパーツです。
ドライブフェイスも合わせて交換しました。
フェイスアッシーを取り外すと
フェイスアッシーのギア部と
駆動するためのモータのギア部
また、レシオセンサー部の
相関関係が変わってしまいますので、
そのまま組み付けると
Sマチックにエラーがでて
変速しません。
Sマチックの初期化が必要です。
(詳しくはマニュアルを見てください。簡単です)
きちっと初期化をして
テストラン。
念のために10キロほど走行。
問題なし。
さすがに130000キロ走ると
思いもよらないところが壊れるものです。
今回は3回も引上げて
お客様には大変ご迷惑をおかけしてしましました。
深く反省。
3回目の引上げやフェイスアッシーの交換工賃はサービス。
パーツ代のみ頂きました。
工賃分は私の勉強代です。
これから10万キロを超えたフォルツァZは
無条件にフェイスアッシーまで分解して点検しようっと。。。
日々勉強!!
日々精進!!
満身創痍でヨチヨチ進みます。
ふぅー
130000キロを超えてはいますが
エンジンはとっても元気。
異音も全くない。
頑丈なエンジンです。
(乗り手にもよるかもしれません)
しっかりオイル交換や点検をすると
オートバイはこんなに走ります。
頑張って20万キロいきたいです。
あ、あと変な改造はやめましょう!!
寿命を縮めますよ!
おしまい。
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