言うまでもなく、
「やる気」が出てくるのは
自分の努力に対して
精神的・物質的な報酬があるからです。
どんなに努力しても成果が得られないとか
チャンスそのものがない
などのような環境にいますと、
やる気はなくなり、
おのずと無気力になってしまったり、
犯罪に走ったりするのものです。
さて、
先日行われた大阪都構想の住民投票では
賛成反対が完全に半々となりました。
誤差ともいえるわずかな差で
大阪都構想は否決されましたが、
年代別の投票を見ると
20代~40代は賛成が多く
50代~60代は半々
70代~は反対が多数
と言うことになりました。
橋本さんが指摘されていたように
いわゆる「府市合わせ」(ふしあわせ)による
二重行政は明らかで、
今回の住民投票で否決されたからと言って、
大阪府・市の問題が解決されたわけではなく、
今後の大阪を再び復活させていくためには
抜本的な改革が必要なことに変わりはありません。
高齢者の多くが反対票を投じたわけですが、
都構想実現により生活保護が減るぞ、とか
住民サービスが低下するぞ、とか
現状変更に伴う不利益があるかもしれないぞ
と、反対派がキャンペーンを張り、
それが見事に反映された結果だと思います。
今後の大阪のことを考えれば
大阪都構想には賛成だが、
生活保護費が減ったり、
住民サービスが減ったりするのは困る
と言うことなんだろうと思います。
もし大阪が夕張市のように財政破たんしたら、
日本全土の経済に悪影響が出ることは明らかですが、
このまま何の改革も行わずにいれば、
大阪の借金は膨らむ一方です。
なんだかヨーロッパのどこかの国と
似ているような気もします。
国民の4人に1人が公務員で、
福祉に湯水のように税金を投入し
財政破たん寸前のあの国です。
言うまでもなく、
これからの大阪を担っていくのは
大阪に住む若者です。
これから生きてく人のことを考えれば、
高齢者の方たちも
大阪都構想に賛成するべきだったんじゃないかなぁと
私なんかは思います。
今回の住民投票の結果は
橋本さんの政界引退発言とともに
大変残念な気持ちです。
ちょっとネットで調べてみましたが、
大阪府の人口ピラミットは
上のふくらみと下のふくらみが同じくらいの
ひょうたん型。
つまり、団塊世代と団塊ジュニア世代で
大きく膨らんだ一般的な形です。
全体の投票率を見てみますと
66.8%というかなり高い投票率で
大阪府民の関心が高かった住民投票なわけですが、
年代別の投票率がどうしても見つかりませんでした。
一般的には高齢者の投票率は70%~80%と
言われております。
今回の都構想の住民投票では
年代別投票率のデータが見つかりませんでしたので、
正確なことは言えませんが、
若者の投票率がもう少し高ければ、
おそらく賛成多数で
大阪都構想は実現に向けて動き始めていたことでしょう。
それだけに今回の住民投票の結果は
非常に残念でならない。
大阪の若者たちは
今回の住民投票により、
かなりの損益を受けることになると思います。
働けば報われる
そう思わなければ、
やる気がでません。
今回の住民投票は、
高齢者中心の政策政治
という現在の構図から
若者中心の政治へとシフトできる
絶好のチャンスでありました。
現在日本は歴然たる民主主義で
高齢者にも若者にも
平等に選挙に参加することが可能です。
しかし、選挙に行く、行かないは
各個人の自由です。
この自由も民主主義なわけですが、
選挙に参加できるチャンスを
使わなければ、
今の現状を変えることはできません。
既得権益者の堅い守りを乗り越えるためには
若者ほど選挙に参加するべきなんだと思います。
日本全体の人口ピラミッドを見る限り
一番多いのは現在60代の方たちです。
あと10年もすると、
70以上の高齢者がもう絶対的な大多数となり、
若者中心の政治を行うことは
ますます困難になるでしょう。
これからの日本を背負って立つのは
言うまでもなく若者です。
現在40代のいわゆる団塊ジュニア世代と
20~30代の若者が一体となり
政治に積極的に参加することで、
若者にもチャンスある社会を作ることは
まだ可能だと思います。
(20年後では無理と言う意味です)
努力すれば報われる社会
当たり前のようですが、
高齢者と若者の資産には
徹底的な格差があり、
若者は努力してもなかなか報われることが少ない
という現状を表しているとも言えます。
努力しても報われない
チャンスもない(本当はありますが)
まともに働いても生活ができない
お金もないので、結婚もできない
こんな状況で
若者のやる気はどこから生まれるのでしょうか?
やる気は報われるから出てくるものです。
「犯罪の経済学」が正しいかどうかは別にして
努力して得られる利益と
犯罪をして得られる利益が
逆転している社会では
犯罪は増加しても不思議ではありません。
犯罪者個人は社会的責任を負うべきですし、
犯罪者の肩を持つつもりも一切ありませんが
いわゆる「おれおれ詐欺」に代表される
特殊詐欺事件の増加も
努力しても報われない若者の
高齢者に対する反撃なのかもしれません。
少なくてもあと10年以内に
若者が努力すれば報われる社会を
作らなければ、
既得権益者によって、
日本の年金も税金も食い荒らされて
しまうかもしれない・・・
この危機感。
あるのかなぁ・・・
ボケボケしている暇はありません。
選挙に行けば
まだまだ変えるチャンスはあると思います。
おしまい。
あ、そういえば
「やる気・元気・いわき」の
井脇さんってどうなっちゃてるんでしょうかねぇ
おしまい。
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