１２月８日。
７4年前の昨日12/8に日本は戦争に突入しました。
終戦記念日には特別番組などが数多く組まれますが、
なぜか開戦した日というのは
どのテレビ局も特番を組むことはありませんし、
開戦日がいつなのか？
知らない人がほとんどだと思います。
真珠湾攻撃については良く語られますが、
日時については多くを語られていません。
なぜ、日本が開戦に踏み切ったのか？
その理由を広く知られてしまうとまずいからだと、
私は思います。
日清戦争も
日露戦争も
日本が戦った最も大きな理由は、
日本が植民地となることを避けるためでした。
当時の世界はほぼすべて白人の植民地でした。
疫病で白人が入植できなかったエチオピア
英・仏の干渉国として外交的に生き残ったシャム（現在のタイ）
国土の一部を切り売りして生き残った中国
を除けば、
有色人種で完全な形で独立を果たしていたのは
世界でただ一か国、日本だけでした。
白人に攻め入られるということは
それはつまり、植民地になることを意味しています。
当時のアメリカと比べれば、
日本の国力は比べ物にならないくらい
小さな小さな弱小国です。
そんな国力も資源もない日本に対して
ABCD包囲網で経済封鎖を行い、
さらに鉄くずの禁輸
石油の禁輸をアメリカは行います。
当時日本は石油の８割をアメリカから輸入していましたので、
アメリカが石油を全面禁輸してしまうと、
日本は８か月後に備蓄していた石油を使い果たし、
車や汽車、発電所はもちろん、
戦艦も戦闘機も動かなくなってしまいます。
それが何を意味するのか？
当時の常識で考えれば、
日本がアメリカの植民地となることを意味しています。
アメリカが石油全面禁輸を決めたのが、
１９４１年８月です。
このままでは、
１９４２年４月には
日本はアメリカの植民地となります。
日本が開戦したのは
１９４１年１２月。
ギリギリの選択であったと私は思います。
よく軍部が独走したと言いますが、
それは全く逆で、
軍部は開戦に真っ向から反対していました。
戦っても負けることが目に見えているからです。
しかし、
戦わず、何もしなくても植民地です。
当時、皆さんが生きていたとしたら、
どう考えるでしょうか？
日本は戦って負けはしましたが、
１矢を報いたことで、
どれだけ世界が変化したか？
現在の世界地図を見れば一目瞭然です。
植民地であった国は独立し、
人種平等が当たり前の観念になりました。
もし、当時の先人たちが
戦わない道を選んでいたら、
日本人は誇りを失い、自信を失い、
アメリカの植民地となっていたことでしょう。
現在のような経済発展もなかったと、
私は思います。
もともと、ほんの少数で大多数を支配するという
植民地支配制度自体に無理がありましたので、
日本が立ち上がらなくても、
いずれ各国は独立し、
現在の平和な世界は訪れていた、とする学者もおりますが、
植民地支配という世界を終焉に向かわせた
その大きなきっかけを作ったのは
日本であることに間違いはありません。
座して滅びるのなら、
戦って滅びたほうが
後に残った日本人に
志という魂だけは残ります。
日本は戦って、負けはしましたが、
魂だけは残ったのだと思います。
開戦日には
そういった意味があるのだと
私は思います。
おしまい。
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