シャーデンフロイデです。
シャーデンフロイデってなんですねん?
といいますと、
人の不幸、苦しみ、失敗を見聞きした時に生じる
幸せ、うれしさといった快い感情のことを指します。
「人の不幸は蜜の味」
「ざまぁー見ろ!」
という感情です。
シャーデンフロイデはドイツ語ですが、
直訳すると「欠損のある喜び」となるそうです。
ナチス・ドイツが作ったユダヤ人の強制収容所
アウシュビッツは有名ですが、
そこの女性看守であったイルマ・グレーゼは
ユダヤ人に対して酷い虐待を繰り返しました。
その度合いは尋常ではなく、
腹が避けるまでムチで打ち続けたり、
犬をけしかけて、囚人の腕を引きちぎらせたり、
他の看守と比べても
圧倒的に虐待の度合いが高かった。
彼女は心理学の研究対象となり、
出てきた結論が、
シャーデンフロイデです。
このシャーデンフロイデは
ストレス状態が高まると
より多く働くようになり、
また、脳下垂体の綿条体が活発に活動することも
すでに研究で実証されています。
綿条体は獲物を捕らえたり、
給料をもらったりしたときに
快楽物質を出します。
つまり、生物として生きていく上で
自分の得になるようなことが起こると
活発に活動します。
人間らしさをつかさどるのは大脳ですが、
綿条体は脳下垂体ですからねぇ
生物としての根源的な部分を支配している領域です。
人の不幸や苦しみを見て感じる快楽は
本能的なものだったんです。
全く持って驚きです。
ストレス状態が長く続き、
精神的なバランスを崩し始めると、
それを緩和させるために
綿条体が活発に活動し、
シャーデンフロイデを引き起こすわけです。
シャーデンフロイデはストレスを緩和させる。
これは人間の本能だった。
いやー、マジでびっくりです。
しかし、
逆に言えば自分が満足を感じている場合、
シャーデンフロイデにはなりにくい、
ということになりますね。
以前の日記で
やぐっちゃんを叩くのは
やぐっちゃんが社会的に弱いからだ。
と言うことを書きました。
石田純一はなぜ叩かない?
太宰治の本をなぜ発禁にしない?
伊藤博文をなぜ叩かない?
やぐっちゃんだけを叩くのはあまりにも不公平だ。
叩くなら強いものを叩け、と
しかしですね。
私の考えは間違っていました。
やぐっちゃんが叩かれて
なぜ石田純一が叩かれないのか?
やぐっちゃんが弱くて
石田純一が強いからではありませんでした。
やぐっちゃんは叩けば落ちるからだったのです。
ベッキーは叩けば落ちるからだったです。
落ちなさそうな人である
石田純一さんは叩いても落ちないから、
叩かなかったのです。
既に亡くなっている
太宰治や伊藤博文も
叩かれないのは
叩いても落ちていく様を見れないから
叩かれないのです。
ビートたけしさんが愛人を作っても
全く叩かれないのは
もう絶対に落ちないと分かっているからです。
絶好調から絶不調へ
落ちていく様が人は見たいのです。
その時
綿上体から快楽物質が出るんです。
強いストレス社会の中で
誰かが落ちていく様を見ることは
社会の「潤い」ということができます。
社会的に追いやられ、認められず、
なにひとつ満足を得られない中で、
ネットでバッシングを書き込むことぐらいでしか
自分のイライラを発散できない人が
わざわざ自分の大切な時間を裂いて
バッシングの書き込みをするわけです。
バッシングには論理性も何もいりません。
対象者が落ちればいいんです。
バッシングすることで
自分のストレスを発散しているだけだったのです。
やぐっちゃんを許せますか?
ベッキーを許せますか?
もし、自分が社会的に満足を得れている状態で、
ストレスフリーの場合は
シャーデンフロイデにはなりません。
つまり彼女たちをゆるせます。
どうしても許せないと言う人は
ストレスを多く抱えていると判断できます。
ストレス社会が
バッシング社会を生む原因の一つだったなんて!
いやー、驚きました。
貧困率を示すジニ係数と
シャーデンフロイデとの関係も
調べてみたら面白いかもしれませんねぇ
シャーデンフロイデを知っていると
自分のストレス度合いを計る尺度になるかもしれませんねぇ
あなたは許せますか??
おしまい。
忙しいけど書いちゃった・・・
仕事が詰まってストレスが・・・
ガオー!