世の中を支配するためには 知識は一部の人だけにとどめ、 ほとんどの大多数は何もわからない という状態を保った方が良い。
中世ヨーロッパの中では、 学問を学べるのはごく一部の貴族階級の人だけでした。 貴族以外のほとんどのヨーロッパ人は 字も読めず、学問も学べないのが当たり前。 ヨーロッパ人が世界を植民地化していく中でも 知識を独占するために英語を教えず、 現地の言語を分断し、民族を分断し、 大きな勢力が自然発生的にできるのを阻止しました。
こうして第二次世界大戦までは 世界のほとんどは白人によって支配されていました。
いやー、恐ろしい時代でしたね。
現代は学ぼうと思えば、なんでも勉強できますし、 知ろうと思えば、出版物でも図書館でもネットでも ある程度のことは何でも調べることができます。
特にネットの存在は大きく、 情報の固定化が非常に難しい時代になりました。 良い・悪いは別として、 実に様々な情報が溢れております。
しかし、そんな現代であっても 非常に巧妙に知識の独占は存在しています。
それはあえて難しい言葉を使う、 と言う方法で行われています。
ここ1年間くらい、 経済学について勉強していますが、 とにかく専門用語が多く、 概念を理解するのに時間がかかります。
信用創造 機会費用 合成の誤謬 情報の非対称性 予言の自己実現 流動性選好 余剰価値 相対的余剰価値 etc etc ・・・・・
なんのこっちゃに抹茶に紅茶
アダム・スミスの自由主義 マルクスとエンゲルスの資本論 ケインズ経済学 フリードマン新自由主義
まぁ、覚えることが多すぎて大変です。
なかなか理解するのに時間がかかります。
知っている人だけが得をする。
現在「植民地」は存在していません。 各国は独立し、内政には 基本干渉されないことになっています。
物理的な植民地は無くなりましたが、 知識の世界では今もって 知識植民地が存在しているように思えてきました。
知っている人も、 知らない人も 平等に機会があり、知らない人も損をしない。
社会主義者ではありませんが、 格差の拡大の深層には この知識の独占、と言う問題が 潜んでいるように思えます。
タックスヘイブンや、 ペーパチュアル・トラベラーなんて言葉は 最近ようやく出てきましたが、 「そんなことがあったのか!!」 と驚く意外何もありません。
知識は目で見えませんから、 巧妙に知識植民地を作り出す方法を すげーーーーーーーーーーー頭のいい人たちが考えます。
舛添さんの政治資金の使い方の問題は 別に舛添さんが出てくる前からあったともいます。 問題化させずに「得」を得ている人達は そういった問題を顕在化させないために動きます。
新都知事がだれであっても 政治資金規正法の改正は必要であるのに、 そのことを言及し、積極的に動いている人って いますかねぇ??
経済学的に言えば、 情報の非対称性(知らない人が損をする)の問題ですね。
現代は知識植民地時代と言えるかもしれませんねぇ
おしまい。
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